徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎薬理学(Basic Pharmacology)

科目番号30514担当教員名得丸 博史単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
医薬品の特性とその働きを理解するために、必要な知識(医薬品の作用点、作用機序)について学習する。授業開始時にはミニテストにより、前回の講義の理解度を確認する。受講にはテキスト及びプリントによる予習が必須。
到達目標
医薬品を適正に使用できるようになるために、薬物・生理活性物質に関する基本的知識、生体との相互作用に関する基本的事項を修得する(知識:理解)。具体的には、自律神経系、体性神経系に作用する薬物を列挙し、それぞれの特性、作用点、作用機序(メカニズム)について説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬物作用総論(薬物の作用点)
シラバス・授業の進め方についての説明。薬理学の定義、なぜ薬理学を学ぶ必要があるのか。
講義と質疑テキストを読んでおくことが望ましい。
【2】薬物作用総論 p.1〜p.7
薬の用量と作用の関係を説明できる。アゴニストとアンタゴニストについて説明できる。E1(1)1-1, E1(1)1-2
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【3】薬物作用総論 p.8〜p.25
薬物の作用するしくみについて、受容体、酵素、イオンチャネルおよびトランスポーターを例に挙げて説明できる。E1(1)1-3
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【4】生体および細胞情報伝達 p.27〜p. 32
代表的な受容体を列挙し、刺激あるいは遮断された場合の生理反応を説明できる。E1(1)1-4
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【5】生体および細胞情報伝達 p.33〜p.55
薬物の作用発現に関連する代表的な細胞内情報伝達系を列挙し、活性化された場合の生理反応を説明できる。E1(1)1-5
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【6】自律神経作用薬 p.57〜p.62
末梢神経系について概説できる。代表的な神経伝達物質を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。神経系を介するホメオスタシスの調節機構の代表例を列挙し、概説できる。C7(1)4-2、C7(2)1-2、C7(2)1-3
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【7】アドレナリン受容体刺激薬 p.63〜p.68
交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を刺激する代表的な刺激薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。E2(1)1-1
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【8】アドレナリン受容体遮断薬 p.69〜p.72
交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を抑制する代表的な遮断薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。E2(1)1-1
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【9】コリン作動薬  p.73〜p.79
副交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を促進する代表的な作用薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。E2(1)1-2
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【10】抗コリン薬と自律神経作用薬 p.80〜p.86
副交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を抑制する代表的な遮断薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。神経節に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。E2(1)1-2、E2(1)1-3
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【11】感覚および運動神経作用薬 p.87〜p.92
神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。神経による筋収縮の調節機構について説明できる。運動神経系に作用する代表的な薬物(神経筋接合部遮断薬)を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用やシナプス伝達機構について説明できる。C7(2)1-1、C7(2)1-4、E2(1)2-2
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【12】感覚および運動神経作用薬 p.93〜p.98
知覚神経に作用する代表的な薬物(局所麻酔薬など)を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用や痛みの伝達機構について説明できる。E2(1)2-1
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【13】末梢神経系に関する疾患
以下の疾患について説明できる。進行性筋ジストロフィー、ギランバレー症候群、重症筋無力症 E2(1)2-4
質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
【14】演習問題による基礎薬理学の総復習質疑及び演習テキスト・プリントを読み、内容を要約し、字句を説明できるようにする。
評価方法
ミニテスト(10%)、定期試験(90%)により総合的に評価する。
教科書
薬学教育モデル・コアカリキュラム準拠16 薬理学, 金子周司(編集), 化学同人, ISBN978-4-7598-1266-4 (6200円 + 税)
参考図書
薬がみえる(第1版), メディックメディア, ISBN-978-4-89632-549-2 (3600円 + 税)
特徴)イラストが多く薬理学の知識を理解しやすい。
備考
【オフィス・アワー】
 火〜木の16時以降(5階教員室) 

【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0 0.7 0.1 0.1 0.1 0 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる)。