徳島文理大学シラバスシステム

	徳島文理大学	Webシラバスシステム	TOP	戻る
	徳島文理大学短期大学部

【科目名】日本文学講読ＤⅡ

科目番号	30538	担当教員名	中山　弘明	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	2年～

授業概要
（授業目的・方針等）「黒澤明を読む」。日本の代表的な映像作家、黒澤明。彼は「文学」に対しても深い造詣の持ち主だった。この授業では文学作品をもとにした黒澤映画をビデオなどによって鑑賞しつつ、「文学」と「映像」の葛藤のありようを検討していく。講義形式を基本とするが、随時、小レポートなどの提出を求める。映像作品は、その全編を授業で見ることは時間的制約からも不可能。従って授業で取り上げた作品は図書館などのAV資料を使って各自が見ておくことが条件となる。また古典的映画を様々に見てもらい課題を出してもらう。ただぼんやりと映像に流されるのではなく、原作となった文学作品を各自が読んでいく意欲も不可欠である。
到達目標
メディアリテラシーの技能の体得が目標となる。また、それらが生み出された時代背景、映像技法などにも触れながら、「メディアリテラシー」とよばれる映像批評のありかたをを身につけることを目標とする。 ①日本文学と映像にかかわる基本的な知識や理解②映像作品にみられる態度や関心③文学と映像に関わる表現力④専門知識を踏まえた幅広い関心と思考・判断力

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	「黒澤明」とは何か　その特質	講義と質疑応答	小レポート「映画について」
【2】	黒沢映画を支えた人々	講義と質疑応答	小レポートと映像シート作成
【3】	配給と製作映像製作の実際	講義と質疑応答	小レポートと映像シート作成
【4】	芥川龍之介と黒澤明	講義と質疑応答	古典名画鑑賞シートの作成
【5】	映画『羅生門』の分析	講義と映像分析	『羅生門』鑑賞と感想の提出
【6】	ゴーリキーの受容	講義と質疑応答	指定文学作品精読
【7】	映画『どん底』の分析	講義と映像分析	『どん底』鑑賞と感想の提出
【8】	シェークスピアの受容	講義と質疑応答	指定文学の作品精読
【9】	映画『蜘蛛巣城』の分析	講義と映像分析	『蜘蛛巣城』鑑賞と感想の提出
【10】	映画『乱』の様式性	講義と質疑応答	古典名画鑑賞シートの作成
【11】	夏目漱石の受容	講義と質疑応答	指定文学作品精読
【12】	映画『夢』の分析	講義と映像分析	『夢』鑑賞と感想の提出
【13】	山本周五郎と黒澤明	講義と質疑応答	指定文学作品精読
【14】	映画『赤ひげ』の分析	講義と映像分析	『赤ひげ』鑑賞と感想の提出
【15】	「黒澤映画」の評価と問題点	講義と質疑応答	『七人の侍』、『用心棒』鑑賞と感想の提出

評価方法
学期末テストに、映像シートやレポートなどの平常点を加味する。割合はテスト７０パーセント、シート提出３０パーセント
教科書
毎時プリントを配布する。映像シートも配布する
参考図書
図書館などの映像作品のビデオ・DVD資料

備考
オフィスアワー水曜日１０：４５～１２：１５様々な映画・ドラマなどを貪欲に観てその技法を学ぶ努力が大切。