徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    治療薬学5 (Pharmacotherapy 5)

科目番号30548担当教員名伊藤 康一単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
人体の構造と仕組みを学んだ精神・神経系疾患病態生理学機能形態学、生理学、生化学、薬がどのように作用するかを理解する薬理学、そして各種疾患を学んだ、それらすべてを理解している前提で授業を進行する。代表的疾病の代表的薬物治療法を教科書及び各疾患治療ガイドラインに沿って講義する。
到達目標
1.医療現場での疾患および薬物療法に関して、医療従事者間での共通言語での相互理解ができる。(理解)
2.患者に疾患および薬物療法に関して説明できる。(知識・理解)
3.患者の質問に対して正しく答えることができる。(判断)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】中枢薬理学の基礎、脳神経の解剖および機能を説明できる。薬物が作用するしくみについて、代表的な受容体、酵素、イオンチャネルおよびトランスポーターを例に挙げて、刺激あるいは遮断された場合の生理反応およびそれに関連する代表的な細胞内情報伝達系を列挙し、活性化あるいは抑制された場合の生理反応を説明できる。さらに薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)、代謝酵素と薬効発現の関わりについて説明できる。E1(1)1-1〜8講義と質疑教科書 総論を読んでくる。
【2】精神系疾患:不安神経症(パニック障害と全般性不安障害)、心身症、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用を説明できる。E2(1)3-6 E2(1)3-1
精神系疾患:不眠症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)を説明できる。E2(1)3-6 E2(1)3-1
講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特にGABA神経系に着目する。
【3】精神系疾患:不安神経症(パニック障害と全般性不安障害)、心身症、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-6 E2(1)3-1
精神系疾患:不眠症について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-6 E2(1)3-1
講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特にGABA神経系に着目する。
【4】精神系疾患:統合失調症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、を説明できる。E2(1)3-4講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特にドーパミ、セロトニンン神経系の機能形態を予習する。
【5】精神系疾患:統合失調症について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-4講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特にドーパミ、セロトニンン神経系の機能形態を予習する。
【6】精神系疾患:うつ病、躁うつ病(双極性障害)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)を説明できる。E2(1)3-5 E2(1)3-1講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特にセロトニン神経系の機能形態を予習する
【7】精神系疾患:うつ病、躁うつ病(双極性障害)について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-5 E2(1)3-1講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特にセロトニン神経系の機能形態を予習する
【8】神経系疾患:Parkinson(パーキンソン)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)を説明できる。E2(1)3-9講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特にGABA、ドーパミン神経系に着目する。
【9】神経系疾患:Parkinson(パーキンソン)病について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-9講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特にGABA、ドーパミン神経系に着目する。
【10】神経系疾患:認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症、脳血管性認知症等)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)を説明できる。E2(1)3-10講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特にアセチルコリン,グルタミン酸神経系の機能形態を予習する。
【11】神経系疾患:認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症、脳血管性認知症等)について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-10講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特にグルタミン酸、アセチルコリン神経系の機能形態を予習する。
【12】神経系疾患:てんかんについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)を説明できる。E2(1)3-7講義と質疑定義,発症要因,病態の項を読んでくる。特に活動電位、イオンチャネルの機能を予習する。
【13】神経系疾患:てんかんについて、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-7講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。特に活動電位、イオンチャネルの機能を予習する。
【14】慢性頭痛について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)について説明できる。E2(1)3-11講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。。特にセロトニン神経系の機能形態を予習する
【15】神経系疾患:脳血管疾患(脳内出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血)、くも膜下出血)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(1)3-8講義と質疑定義,疫学,発症要因,病態の項を読んでくる。血液凝固系、血小板凝集機構について予習する。
評価方法
筆記試験(100%)による評価を行う。前半終了後と後半終了後に試験を行い両方とも最低到達点を越える事が必要である。
教科書
薬物治療学 改訂6版 南山堂 ISBN 978-4-525-72056-8
参考図書
病気が見えるvol.7 脳・神経 メディックメディア ISBN 978-4-89632-358-0
症例で身につける臨床薬学ハンドブック改訂2版 羊土社 ISBN 978-4-7581-0931-4
今日の治療薬 2017、浦部 晶夫 他(編)、南江堂
備考
【オフィス・アワー】
薬学研究棟5階 薬物治療学講座 教授室において授業終了後(14:45〜16:00)。

【備考】
範囲が非常に広いのですべてを網羅することは不可能である。そのため代表的な疾患に関して代表的な薬物治療法の授業を行う。自己学習は必要不可欠である。

【受講心得】
薬剤師を目指す学生にとって一番重要な教科の一つであることをよく認識すること。講義を受ける前と後に、必ず教科書をよく読むことを習慣づける。そうすれば、決して難しい教科ではないことがわかり、理解が深まる。
受講前の準備:教科書をよく読む
受講後の学習:講義があったその日のうちに内容をしっかりと復習し理解する。到達目標を意識し、ポイントを押さえながら理解を深めること。毎回講義内容のまとめを作成し、毎回配布する演習問題を用いて内容確認する。演習問題の解答は公開しないが、提出してもらえば採点し返却します。わからないことをそのままにしておかないことが重要です。
受講マナー:授業中は飲食禁止。遅刻厳禁。

【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 0.3 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる)。