徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    考古資料の分析A　Analysis of Archaeological Materials A

科目番号30596担当教員名大久保　徹也単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年〜
授業概要
生産と交易をめぐる弥生時代社会の特質　その分析手法
必需品を生産し、需要に応じて社会の各所に生産物を及ぼす（つまり流通）仕組みは、各時代社会の特徴と結びつく。だから過去の諸社会を理解するためにはこの分野の研究が重要だ。　本講義では事例研究として次の三点を挙げる。（１）弥生時代後期の高松平野「香東川流域産土器群」の生産と流通、（２）弥生時代後期の塩生産、（３）弥生時代後期の辰砂採掘・精製と流通　いずれも近年の研究を通じて生産体制がかなり明らかになり、また製品流通の実態も推測できるようになった。
また本講義では弥生時代社会の特質を論じることと同時に研究方法の解説に力点を置く。どのような考古資料を使い、それをどのような視角からどのように分析してテーマに直結する情報を引き出すか？　本講義で取りあげる素材を通じて研究方法を紹介する。同時にあるいは次年度履修する「文化財演習」の参考にして欲しい。
到達目標
知識：�（�析対象資料の収集と観察方法
　　　��対象資料の基礎的なデータベース作成
　　　�７晃�分析のための基礎的な統計的検討方法
態度：�…樟楝仂櫃箸垢觧駑舛妨造蕕此い修稜愀覆魎泙瓩心慙∋�項について図書館等を利用して自主的に確認する姿勢
技能：�〇駑船如璽織戞璽垢虜鄒�（関係文献リストを含む）
　　　��基礎的な統計的分析　目的に応じた統計グラフなどの作成
　　　�４慙�研究文献の読み込みと要約
思考：�］斥�的な思考能力の涵養
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】分析の基本戦略　考古資料の精査と自然科学的分析講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力　
【2】高松平野香東川流域産土器　その概要と編年　香東川流域産土器群の消長１講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【3】高松平野香東川流域産土器　その器種組成と変化　香東川流域産土器群の消長２講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【4】土器生産地の特定方法１　土器の生産工程解説と実践講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【5】土器生産地の特定方法２　土器胎土　製作技法の観察講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【6】土器生産地の特定方法３　粘土採掘遺構と土器焼成痕跡　講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【7】参考事例としての埴輪製作工房　中間西井坪遺跡講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【8】土器流通の実態追求１　分布と搬入率の検討講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【9】展望　香東川流域産土器の生産と流通講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【10】弥生時代の塩生産　その技術体系と関連資料講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【11】塩生産遺跡の検討　岡山県上東遺跡と香川県鵜羽神社境内遺跡講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【12】生産動向から追求する弥生時代の塩流通講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力
【13】辰砂産出地と採掘遺跡　講義と解説＊この回前後で試験内容の予告予定講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力・期末試験準備
【14】辰砂の精製と二次利用の実態講義と解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力・期末試験準備
【15】まとめ　生産と流通をめぐる考古学研究解説講義ノートの整理を通じて疑問点を解明する努力・期末試験準備
評価方法
期末試験（筆記・100％）で単位認定
教科書
なし
参考図書
適宜関係資料を講義時に配付する。
備考
�）楾峙舛蓮∧顕什盂慍覆覇辰帽邑迭慂�野を専攻する学生を主な対象として設定しているので内容は一般的・概説的な内容にとどまらず、科目名に相応した資料分析手法を具体的な事例研究を通じて論じる内容である。受講にあたってはこの点を十分に留意されたい。��講義回数１／３の欠席で原則として期末試験を受けることはできない。やむを得ず欠席の場合はできるだけ事前に、または事後速やかに（概ね次回講義以前）に申し出ること。事情を勘案してレポート提出を以て出席に代えるなどの措置をとることがある。
�８饗Г箸靴瞳醉貌�午後在室。ただし調査指導などの理由により学外に出ることもあるので、質問等がある場合は事前にメールでアポをとることを奨める。連絡先→tokubo@me.com