徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    倫理学

科目番号32499担当教員名酒井 ツギ子単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
(授業目的・方針 等) 倫理学についての基本的・本質的認識を深め、人間の社会生活にとっての倫理の重要性を理解することを目的とする。そのために、倫理原理の正当性を哲学的に吟味し、それが行動原理となりうる理由を検討する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】倫理学とは何か(倫理学の定義と根拠;日本の倫理観の歴史と文化の課題)  
【2】倫理学の基本とその成立過程の考察(古代ギリシャの倫理哲学)  
【3】人間の生き方と人間形成としての倫理:人間と人柄(エートス)、エートスと行為、人間らしく生きるとは、存在と善さの関係  
【4】人柄はいかに形成されるか(よい習慣形成とは、習慣とアレテーについて)  
【5】行為と自律(行為で問われる倫理的問題とは。倫理の対象となる行動とはいかなることか。話すこと、見ること、呼吸すること、眠ることと倫理。  
【6】他者とともにある存在(いじめ、復讐、許し、愛)  
【7】倫理学の展開(カントが与えた倫理学への影響)義務、役割、人格との関係  
【8】自然人格と人為人格(政治倫理と国民の義務)個人、社会会社と企業、国家と政治  
【9】見ること(観察)と作ること(科学と倫理)、できること、作ること、作ってはならないこと(原爆、クローン人間の問題)  
【10】慣習と共同体(共同体の決まりこと、慣習と文化)文化、伝統の中で、他者とともに生きるとは  
【11】義務に基づく行為(義務と責任)。責任の根拠  
【12】価値と選択(価値観はいかに作られるのか)命は選択できるか。  
【13】主体性と間人格関係。結婚と人格。愛と性の問題  
【14】現代社会の倫理的課題の考察(環境保全、戦争と平和、医療倫理、生命倫理、青少年犯罪など等)  
【15】ポストモダンの価値葛藤と自己決定  
評価方法
定期試験および授業でのコミュニケーション
教科書
宇都宮芳明・熊谷純彦『倫理学を学ぶ人のために』世界思想社
参考図書
適宜指定
備考
出席を重視する