徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    統治機構論

科目番号38504担当教員名武村 正義単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1・2年
授業概要
(授業目的・方針 等)
中央・地方政府を通じた統治機構の本質を明らかにし,民主主義の根幹としての選挙制度改革の歴史的評価と今後の民主主義の進展方法を見極める。中央政府における新選挙制度下での政治力学の変化と連立政権成立の経緯を明らかにし,政党と政党内グループの関係,議会内統一会派の問題等を実証的に研究する。さらに中央政府における議院内閣制と地方政府の首長制の権力構造の比較,中央と地方の政府間関係の変化と今後の方向性等について考察を深める。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】この国は誰によってどのように統治されているのか。統治の側にどれだけの使命感や 責任感があるのか。統治される側にもどれだけの自覚や理解があるのか。 いずれにしても人間社会が誕生したときから統治と被統治の関係がうまれ、両者のあいだにさまざまなルールができていった。人類の歴史は多彩な統治の姿を展開してきた。独裁政治と民主政治。王政と共和政。統一国家と連邦国家。宗教国歌と非宗教 国家。社会主義の国と自由主義の国。この講座は現在の日本の統治機構をとりあげる。私は中央と地方の政治に30年、中央と地方の行政に10年かかわってきたが、その経験をベースにして、以下の視点などからこの講座を担当させていただく。 ○現在の憲法のもとで民主主義は定着したか ○この国に地方自治は十分育ったか ○中央政府と地方自治体の関係はうまく機能しているか ○議院内閣制は日本の風土にあっているか ○首相公選制や大統領制の導入をどう考えるか ○国会議員を選ぶ選挙は現行でよいか ○政党とは何か。この国に政党政治は根づいているか ○連立政権をどう評価するか ○この国における官僚の力をどう考えるか ○小泉さんの構造改革は統治機構を大きく変えることになるか  
評価方法
出席状況と論文や調査書などの提出内容で判断する。
教科書
参考図書
「小さくともキラリと光る国・日本」光文社
「草の根政治-私の方法」講談社
論文
「日本列島における均衡発展の可能性」
「国土・地域・都市政策をめぐる基本的体制」
「このままでは国が滅ぶ」-私の財政再建論
「まほろば連邦国家の提唱」-経済主義から環境主義へ
備考
集中講義以外の時間は、最新の各省庁の政策立案および各省調整の動向、国会での法案審議に関する背景情報など、協力担当教官から提供される公共政策動向情報を踏まえて、講義に関連する公共政策の動向を系統的に理解するための時間に充てる。(協力担当教官 野村 隆教授 )