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【科目名】助産診断技術学Ⅰ（妊娠期）

科目番号	40061	担当教員名	森脇　智秋	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	1年

授業概要
助産師は、妊婦及び胎児が正常から逸脱しないよう的確な妊娠期の助産診断とケア技術が求められ、妊婦および家族、胎児にとって健康的なマタニティーライフを過ごせるように支援しなければならない。そこで、妊娠期の助産診断ができるように妊娠の生理、妊娠の診断、ハイリスク妊婦のアセスメントを説明する。また、助産師が独自で適切に妊婦健康診査ができるように、フィジカルアセスメント・超音波検査の演習を行う。正常を逸脱せずマタニティーライフを健康に過ごすために、妊婦に日常生活の支援やマイナートラブルに向けての保健指導、食事指導が具体的にできる力を養うことを目指している。また、妊娠期から安全で満足できるような出産ができるように、出産準備教育の学級運営ができるようにしている。
到達目標
妊娠期が妊婦および家族、胎児にとって安全安楽に順調に経過できるための基本理論と知識を理解し、妊娠期の母体と胎児の経過診断と保健指導ができる。出産準備教育の学級運営ができる. ①知識（理解）：妊娠の生理、妊娠の確定診断、正常な妊娠経過について説明できる。正常から逸脱する可能性があるハイリスク妊婦の状態について説明することができる。妊婦に歯の衛生と栄養の知識、母子健康手帳の活用仕方を説明できる。 ②態度（関心・意欲）：妊婦に具体的な保健指導ができるために、自分自身の日常生活の健康な過ごし方や食生活に関心や興味を示すようになる。 ③技能（態度）：妊娠期のフィジカルイグザミネーションの力を獲得し、妊婦健康診査ができる。妊娠期を健やかに過ごすための日常生活ケアを行うことができる。健康教育の企画し、学級運営を行うことができる。 ④思考・判断：妊娠経過が正常から逸脱していないか判断することができる。妊婦や家族に対しての出産準備ができているか指摘できる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	妊娠の生理　①妊娠とは	講義・ディスカッション	妊娠の成立機序について事前学習　　助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第2章　最新産科学正常編Ⅰ　妊娠の生理
【2】	妊娠の生理　②妊娠による母体の変化	講義・ディスカッション	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第2章　最新産科学正常編Ⅰ　妊娠の生理
【3】	妊娠の生理　③胎児の成長と発達	講義・ディスカッション	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第2章　最新産科学正常編Ⅰ　妊娠の生理
【4】	妊娠期の助産診断とケア　①妊娠の診断と経過診断	講義・ディスカッション	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第5章　最新産科学正常編Ⅰ
【5】	妊娠期の助産診断とケア　②妊婦健康診査	講義・ディスカッション	妊婦健診診査項目や母子健康手帳を事前にチェックしておく。
【6】	妊娠期の助産診断とケア　③ハイリスク・異常妊婦のアセスメント	講義	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第４章　第７章　最新産科学異常編
【7】	妊婦への支援①　日常生活適応へのケア	グループワーク	妊娠各期の特徴から日常生活に適応できるケアについて事前学習　助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第6章
【8】	母子の栄養　妊婦・授乳婦　乳幼児の栄養　（管理栄養士　佐藤香代子）	講義	助産学講座3 基礎助産学［3］母子の健康科学　第2章　母子の栄養
【9】	妊娠期の歯の衛生　（歯科医　原田桂子）	講義	助産学講座3 基礎助産学［3］母子の健康科学　第４章　母子の歯科保健
【10】	妊娠期の経過助産診断と健康生活診断　事例展開1	グループワーク	マタニティー診断ガイドブック
【11】	妊娠期の経過助産診断と健康生活診断　事例展開2	グループワーク	マタニティー診断ガイドブック
【12】	母子が健康になる食と身体の知識　①～医食同源～　（梅山明美）	講義	梅山先生の資料
【13】	母子が健康になる食と身体の知識　②～医食同源～　（梅山明美）	講義	梅山先生の資料
【14】	妊婦への支援②　妊娠期の食事生活　献立発表	発表・ディスカッション	妊娠期の食事の献立メニューを作成し、その特徴を発表する。
【15】	妊婦への支援③　マイナートラブルと妊娠各期の保健指導　発表	発表・ディスカッション	妊娠各期の特徴やマイナートラブルの支援の方法について調べたことを発表し、ディスカッションを行なう。
【16】	妊娠期のフィジカルイグザミネーション　全身のアセスメント　腹部診察　女性生殖器の診察（森脇智秋・鈴記洋子・山田健代）	演習	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第8章
【17】	妊娠期のフィジカルイグザミネーション　子宮底・腹囲の測定　トラウベ・ドップラーの使い方　分娩監視装置装着（森脇智秋・鈴記洋子・山田健代）	演習	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第8章
【18】	妊娠期のフィジカルイグザミネーション　乳房・乳頭のアセスメント　骨盤計測　（森脇智秋・鈴記洋子・山田健代）	演習	助産学講座6　助産診断・技術学Ⅱ［１］妊娠期　第8章
【19】	超音波検査。胎嚢、児心拍動、胎児の発育、多胎妊娠、羊水量、胎児推定体重の診断。まず、これらの正常像を理解する。(担当：東敬次郎)	演習。講義で理解した内容を、実地に超音波診断装置を使って確かめ、診断してみる。	腹部診察　乳房診査　骨盤計測　分娩監視そうちの装着など　事前学習
【20】	超音波検査。胎児奇形、異所性妊娠、流産、切迫早産、羊水過多症、羊水過少症、妊婦の子宮筋腫、卵巣腫瘍の診断。(担当：東敬次郎)	演習。講義で理解した内容を、実地に超音波診断装置を使って確かめ、診断してみる。	腹部診察　乳房診査　骨盤計測　分娩監視そうちの装着など　事前学習
【21】	学級運営検討①　仮想の地域・施設の設定　企画書作成	グループワーク	理想的な仮想施設を考え、その施設の組織を意識した企画書の作成すことがポイント
【22】	学級運営検討②　企画書　三観（教材観　指導観　学習者観）の作成	グループワーク	地域に住む妊婦の特徴を想像し、三観（教材観　指導観　学習者観）をしっかり考える。
【23】	学級運営検討③　指導案　教材つくり	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材つくり
【24】	学級運営検討④　指導案　教材つくり	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材つくり
【25】	学級運営検討⑤　指導案　教材つくり	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材つくり
【26】	学級運営検討⑥　指導案　教材つくり	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材つくり
【27】	学級運営検討⑦　指導案　教材つくり	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材つくり
【28】	模擬学級運営	発表	各グループで模擬の学級運営を行う。
【29】	模擬学級運営	発表	各グループで模擬の学級運営を行う。
【30】	模擬学級運営	発表	各グループで模擬の学級運営を行う。

評価方法
この科目の評価は演習評価20％、試験80％で総合的に評価する。
教科書
助産学講座２基礎助産学[2]　母子の基礎科学　　助産学講座6　基礎助産学「助産診断・技術学Ⅱ」　最新産科学　正常編　異常編　文光堂　マタニティー診断ガイドブック第5版　医学書院
参考図書
母子健康手帳の交付・活用の手引き

備考
予習復習は必ず行ないましょう。効果的なグループワークをしましょう。　オフィスアワー(森脇智秋)：毎週水曜日、16：30～18：00　　オフィスアワー(東敬次郎)：毎週月曜日、16：30～18：00

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