徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    母性看護学概論

科目番号40368担当教員名佐原 玉恵単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
母性看護の基本となる理念について概説し、母性看護に必要な基礎的知識、理論について教授する。女性のライフサイクルという視点から女性の健康の保持増進に必要な看護の特徴について理解させる。社会における女性の健康問題に焦点をあて、その中での母性看護の役割について教授する。
到達目標
(1)知識(理解):母性看護に必要な概念や理論について理解でき、母子保健の現状と社会における問題に注目し、法律、施策の面から対象者へのケアを考えることができる。                               
(2)態度(関心・意欲):自ら積極的に学び、教科書、そのほかの書籍、DVDなどから知識を得、理解を深める努力をする。(3)技能:学びの成果をレポート課題や、授業での意見交換に反映することができる。
(4)思考・判断:学んだ内容を活用し、母性に関連する社会における問題をとらえ、考察することができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】女性の生理的特徴
男女の生殖器の形態・機能について理解する。
講義母性看護の基礎を学ぶ。とくに生殖器の構造と機能、ホルモンの作用と排卵のメカニズムをを調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【2】不妊症の治療と看護
不妊症とは何か。不妊の原因、検査、治療について理解する。
講義赤ちゃんがほしいと思っている生殖期の夫婦の10%は不妊である。様々な原因とその対策を調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【3】妊娠と胎児の性分化
妊娠とは何か。その成立に必要な条件は何か。胎児の性の決定はどのように行われるのか、理解する。
講義卵子と精子は、合体する前に準備をする。配偶子の成熟過程である減数分裂を調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【4】性感染症とその予防
性感染症の感染経路、症状、治療について理解する。予防するにはどうすれば良いかも学ぶ。
講義健康な成人男女の2割〜3割は感染の既往が認められるクラミジア感染症を調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【5】成熟期の健康障害
この時期にみられる、月経前緊張症、月経困難症(子宮内膜症など)、生殖の悪性腫瘍(子宮癌、卵巣癌、乳癌など)について理解する。
講義子供がまだ小さいのにお母さんが亡くなるケースもある乳癌。頻度・症状・治療法を調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【6】更年期と老年期の健康障害
更年期、老年期の女性には、それぞれ特有の疾患がある。これらの疾患の特徴と治療法を理解する。
講義更年期〜老年期の女性は、どのような疾患で悩んでいるのか。更年期障害を調べてくる。 (担当:東敬次郎)
【7】生命誕生 
これから学ぶ母性看護学について、理念、役割について理解する。
講義教科書該当箇所熟読。授業後に「生命誕生」DVDの感想を書く
【8】母子関係 親になること 
母性とは何か?
母子関係に関連する理論とは?親になるとは?について自分なりの考えを持てる。
講義教科書該当箇所熟読。母子関係とは何か、親になるとはどういうことか、事前学習をする。(担当:佐原玉恵)
【9】母子関係、親になるとはどういうことか、グループ内で意見交換をし自分の意見を述べることができる。グループワーク前回授業の内容から関心のある理論について学習し、グループワークに臨む。グループワーク後にレポートを提出する。(担当:佐原玉恵)
【10】セクシャリティ、リプロダクティブヘルス/ライツ
セクシャリティとは何か、リプロダクティブヘルス/ライツについて理解できる。
講義 教科書熟読、セクシャリティとは何か?人にとってどのようなものか自分の意見をもって授業に臨むこと。(担当:佐原玉恵)
【11】母性に関する倫理的課題
母性に関してどのような倫理的問題があるのか理解をする。
講義 母性の倫理的なテーマを設定し、テーマに関する文献、書籍を読んだうえで、1400〜1600文字のレポート作成する。(担当:佐原玉恵)
【12】グループワークを通して母性に関する倫理的問題についてテーマを設定し意見交換をすることができる。グループワーク 自分が作成したレポートを基にグループワークで意見が言え、さらに新たな視点を加えたものを成果物として提出する。(担当:佐原玉恵)
【13】母子保健統計、政策、法律性 母子保健の現状から政策・法律に関連して考察できる。講義 母子保健の現状を知るために必要な統計指標は何か?
そのデータから読み取れることは何か?日本と日本以外の国においてどのように問題が異なるのか比較検討してみる。(担当:佐原玉恵)
【14】思春期の健康と看護 思春期の身体的心理的特徴を理解できる。
思春期の健康障害について理解できる。
講義 思春期の健康について理解し、心身の特徴などを事例から学び、どのような支援が必要か考察してくる。(担当:佐原玉恵)
【15】家族計画 受胎調節 家族計画とは何か?受胎調節の方法について理解できる。種類、特徴、具体的な使用法と注意点について理解できる。講義家族計画の意義、受胎調節の種類について調べてくる。(担当:佐原玉恵)
評価方法
授業の予習復習の状況、授業への貢献度、課題達成度など4割、定期試験6割による総合評価
教科書
系統看護学講座 専門分野11 母性看護学(1)母性看護学概論、 母性看護学(2)母性看護学各論  医学書院
参考図書
クラウス、ケネル 親と子のきずな (医学書院)
ルヴァ・ルービン 母性論 母性の主体的体験 (医学書院)
母と子のアタッチメント 心の安全基地 ボウルビィ(医歯薬出版)
母子保健の主なる統計 (母子保健事業団)  
備考
授業初日にガイダンスを行う。ノートを作成し、自己学習をしっかりすること。教科書、その他必要な書籍は読むこと。
前半部分の授業については医学的な知識であり、すべての基本となる知識である。復習を怠らないこと。わからないことは積極的に質問すること。
オフィスアワー  毎木 16:00〜17:00 佐原玉恵
オフィスアワー  毎月 16:30〜18:00 東敬次郎