徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    文学A

科目番号43832担当教員名西田 誠単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年2年
授業概要
〈文学〉は単なるお話ではない。〈文学〉という形でしか伝えられないことを伝えようとする〈コミュニケーション〉の手段である。 作品が伝えようとするところを〈読む〉ために、ひとつひとつの「ことば」がいかに大切であるかをまずは知ること。そして〈ことば〉について学ぶとともに、作品の〈読み〉を通じて自らの価値観をより多様にすること。これが本授業の目的である。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】はじめに(授業の目的と方法について)  
【2】よい作品とは? (受講者の読書経験) 今まで読んだもののなかで心に残っているもの。今まで読んだもののなかで人に勧めたいもの。これから読みたいと思うもの。これから読まねばならないと考えているもの。これらから自らの価値観を確認する。  
【3】〈読む〉とは? 作者と作品と読者とはどんな関係にあるのか。〈読む〉ための基本的な手続きを確認する。  
【4】小説の形式について 一口に「小説」といってもさまざまあり味わい方も多様である。さまざまなことを学ぶためにもこのことを確認する。  
【5】伝えたいこと1『ごん狐』  
【6】伝えたいこと2『ごん狐』 ここ四十年間のうちに日本の小学校に通った人はみんな読んでいる『ごん狐』。今一度みんなで読み返してみると、みんなで共有できることの大切さと、この作品のよいところが見えてくる。  
【7】伝えなければならないこと1『ちいちゃんのかげおくり』  
【8】伝えなければならないこと2『ちいちゃんのかげおくり』 これも小学校の教科書で読んだことがある。「あとがき」に作者が述べるところから〈文学〉の役割を考えつつ、今こそ読まねばならない。  
【9】考えたいこと1『雨月物語』  
【10】考えたいこと2『雨月物語』 『雨月物語』は時代を越える。「生きる」ことについて考えなければならないのは今も昔も同じである。  
【11】みんなが知っていること1 日本の昔話  
【12】みんなが知っていること2 世界の名作  
【13】みんなが知っていること3 忠臣蔵 「ももたろう」「一寸法師」…、「十五少年漂流記」「赤毛のアン」…、「忠臣蔵」「宮本武蔵」…、誰もが知っているお話は誰もが知っていなくてはならないことである。  
【14】知らなければならないこと ノンフィクション 〈文学〉は作り話ばかりではない。現在も強烈な現実がありこれと正面から向き合うためのものでもある。  
【15】〈文学〉とは何か? 第2時の問いに戻る。自分の世界は広がったか?  
評価方法
ペーパーテストと出席状況
教科書
配布資料の他に授業において適宜指示する。
参考図書
授業において適宜指示する。
備考