徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    公法政策論

科目番号44508担当教員名松村 豊大単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1.2
授業概要
授業概要
 法政策学の考案者ともいえる平井宜雄は、「法政策学とは、意思決定理論を「法」的に再構成し、これをわが国の実定法体系と結びつけ、法制度またはルールの体系を設計することにより、現在の日本社会の直面する公共的ないし社会的問題をコントロールし、又は解決するための諸方策について法的意思決定者に助言し、またはそれを提供する一般的理論枠組み及び技法である」(平井宜雄『法政策学[第二版]』9p.)という。
 平井氏の言う「一般的理論枠組み及び技法」が現実の法的意思決定の場でどの程度使えるのかという検証作業はまだほとんど行われていない、と言って良い。本講義では、平井宜雄『法政策学[第二版]』を詳読し、我々が生きる現実社会(公共部門や民間部門)でどのように利用されるか検証することを試みる。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】法政策学の構想  
【2】法政策学の基礎概念 法的思考様式とはなにか  
【3】日本における紛争解決と法的思考様式  
【4】意思決定 政策決定 意思決定モデル  
【5】社会・法・法制度 決定及びその諸類型  
【6】効率性基準  
【7】正義性基準  
【8】両基準相互の関係  
【9】市場的決定に基づく法制度設計  
【10】権威的決定に基づく法制度設計  
【11】手続き的決定に基づく法制度設計  
【12】法政策学と問題解決学 法的意思決定の過程と技法  
【13】決定の諸類型と実定法の法技術(1)  
【14】決定の諸類型と実定法の法技術(2)  
【15】まとめ  
評価方法
各回の討議とレポート
教科書
平井宜雄『法政策学[第二版]』有斐閣 1995年
参考図書
田中成明『法理学講義』有斐閣 1994年 大学図書館蔵
田中成明『転換期の日本法』岩波書店 2000年
川島武宜『日本人の法意識』岩波新書A43 1967年
備考
教科書はすでに絶版となっているため、中古品などを探す必要があるが、本学図書館で借り出すことができる。