徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    メディアと著作権

科目番号44605担当教員名橋本 誠志単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年
授業概要
 日本のゲームやアニメは海外から高い評価を得ているが、これらのゲームやアニメ等の創作者が作品を生み出し続ける原動力は一体、どこにあるのだろうか。その答えの一つが著作権に代表される知的財産権の存在である。
知的財産権と呼ばれる権利は人がなした知的営みに対して、一定期間の独占権を付与し、他人が勝手に知的営みの成果を使わせないようにすることで、更なる知的創造へのインセンティブを与え、これにより文化の発展に寄与することを目的としている。こうして見ると知的財産権、特に著作権は一般市民にはおおよそ関係の無い権利であるように思えるが、インターネットが一般に普及し、いつでも、誰でも、どこからでも表現行為が可能になった現在では誰もが著作権侵害の加害者・被害者となりうるほど身近な権利となっている。
 本講義ではこうした著作権の基礎を習得することを目的とする。講義は前半ではテキストをベースに著作権の基礎知識の学習にあてるが、後半は履修対象者がメディア・コンテンツを扱うメディアデザイン学科学生であることを考慮し、学生諸君の進路対象として想定しうるエンタテインメント産業、特に映画、ゲームビジネスを中心にこれらビジネスの構造とそこで知的創造に取組むプレーヤーと著作権との関わりを紹介する方法で進める。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】日常生活と知的財産  
【2】著作権とその基本原理  
【3】法人著作、著作隣接権  
【4】著作権の制限規定と保護期間  
【5】著作権侵害への対応と国際的保護  
【6】著作権の侵害と救済・制裁  
【7】著作権管理システムとビジネス  
【8】パブリシティ権とは何か  
【9】プログラム・データベースの保護  
【10】映画・ゲームビジネスのプレーヤーと著作権  
【11】著作権法上の「映画」の概念と契約関係  
【12】映画ビジネスの各段階と著作権  
【13】著作権法上の「ゲーム」の概念と契約関係  
【14】資金調達とその契約  
【15】まとめ−インターネットと知的財産権−  
評価方法
・原則として期末試験の成績により評価するが、小テスト、小レポートを課した場合はこれも考慮する場合がある。
・定期試験の不合格者に対する所謂「再試験」は実施しないので、普段から相当の学習を必要とする。
教科書
・角田政芳・辰巳直彦『知的財産法[第4版]』(有斐閣アルマ,2008)2,600円+税
・その他適宜プリントを配布する。
参考図書
・金井重彦『デジタル・コンテンツ著作権の基礎知識』(ぎょうせい,2007)
・内藤 篤、升本嘉郎『映画・ゲームビジネスの著作権』(著作権情報センター,2007)
・前田哲男、谷口 元『音楽ビジネスの著作権』(著作権情報センター,2008)
備考
本科目では定期試験の追試験は本試験の欠席理由が以下に該当する場合のみ受験できる(事由を客観的に証明できる書類のコピーが必要)。
・忌引
本人・家族の急病、不慮の事故による入院(診断書要)
就職試験
クラブの公式戦や学校からの派遣による活動等やむをえない場合