徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    哲学A

科目番号44811担当教員名榊原 達哉単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
誰しも人生に一度は、「自分とは何か」、「私の人生とは何か」、「私を取り囲む他人たち、社会とは何か」という問いをかかえることがあるはずだ。たとえば、失恋、受験の失敗など人生における危機に直面したときはなおさらである。哲学は、「私とは何か」、「人生とは何か」、「社会とは?」、「世界とは何か」を問うものである。そして、哲学者と呼ばれる人たちは、こうした人生の問題、社会や世界の問題を根本的に問うてきた人たちだ。彼らは、彼らの生きた社会あるいは生きている社会における苦しみ(もちろん、喜びも)の中から、今言った問いをつむぎだしてきた。しかし、「哲学とは何か」というきわめて単純な問いに答えることは、非常に難しい。というのは、哲学者の苦しみ(あるいは喜び)の数だけ、そして哲学者の数だけ哲学の定義があるからだ。また、哲学は根本的に「私とは何か」、「人生とは何か」、「世界とは何か」について考えるため、哲学者は唯一絶対的な世界観(「私」「世界」についての究極的な考え方)を提示しようとするからだ。
そこで本年度この講義では、「哲学」という謎めいたものに対するイメージを聴講者の方につかんでもらうため、様々な哲学者の世界観を歴史的に話したい。したがってそれは、西欧の哲学史という形式をとることになる。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】イントロダクション、ギリシアの哲学(1)ソクラテス以前の哲学  
【2】ギリシアの哲学(2)ソフィストとソクラテス以後の哲学  
【3】ギリシアの哲学(3) プラトンの哲学  
【4】ギリシアの哲学(4) アリストテレスの哲学  
【5】ヘレニズムの哲学(ストア派とエピクロスの哲学)  
【6】中世の哲学ーアウグスティヌス  
【7】キリスト教の哲学ー神の秩序から人間の秩序へ:神人の哲学・E.カントーロヴィッチの政治神学  
【8】大陸合理論ーデカルト  
【9】イギリス経験論  
【10】カントの批判哲学  
【11】ドイツ観念論  
【12】マルクス主義  
【13】実存主義  
【14】現象学  
【15】現代の哲学、構造主義  
評価方法
学期末に試験を行う。これと出席状況との双方によって評価する。ただし、出席状況が全体の三分の二以上に満たない者は、自動的に試験の受験資格を喪失する。かりにこの者が試験を受けても、無効となる。
教科書
特に指定しない。
参考図書
岩崎武雄 『西洋哲学史』 有斐閣、1952年。他の参考書は、教室にて指示する。
備考
講義の進度によって若干の変更はあり得る。また、出席状況は、自己管理する事。