徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    くらしと法(日本国憲法を含む)

科目番号54202担当教員名阿部 頼孝単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
二十一世紀は「人権の世紀」であるといわれる。「人権」は長年にわたる歴史的闘争の積み重ねの結果、人々が獲得してきたものである。本講では、「国際人権論」という観点から、縦軸に世界史という時間軸を、横軸に「人権の国際化」という空間軸を設定し、そのような座標軸の中で「日本国憲法」の持つ歴史的意義を考察する。なお、本講では、NHKスペシャルや海外のドキュメンタリー番組のビデオ教材と、文献・テキストを有機的に組み合わせることにより、多くの角度から「日本国憲法」について学習するとともに、同和問題をはじめとするいろいろな「人権問題」についての理解を深めることを目的とする。受講生の皆さんも、自分自身の問題として一緒に考えてみよう。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】アンネ・フランクとその時代・・・・・アンネは何を伝えたかったのかビデオ教材とテキストによる講義 
【2】ヒトラーと第二次世界大戦・・・・・ヒトラーはどのようにして権力を掌握したか  
【3】ファシズムとホロコースト(大量虐殺)・・・・・大衆化社会における社会的病理現象  
【4】大衆社会と「自由からの逃走」・・・・・なぜ人々はかくも熱狂的にヒトラーを支持したのか  
【5】世界人権宣言の意義・・・・・「人権の尊重」が国際平和の基礎を成す  
【6】国際人権規約の成立・・・・・法的拘束力を持つ規約の制定へ  
【7】明治憲法体制における家族国家観と「人権」・・・・・家族国家観の構造とその問題点  
【8】昭和前期における超国家主義と「人権」・・・・・治安維持法と国家総動員体制の確立  
【9】「大東亜共栄圏」構想と差別的民族観・・・・・なぜ旧日本軍は現地住民の支持を獲得することができなかったか  
【10】日本国憲法の基本理念と「人権」・・・・・日本国憲法の世界史的意義  
【11】基本的人権の原理と「女性の自立」・・・・・日本国憲法は女性に何をもたらしたか  
【12】人権の国際化と現代日本の人権・・・・・日本の人権状況を国際的な基準でみるとどうか  
【13】ジェンダーと女性学・・・・・アメリカ女性学と同和教育の接点とは  
【14】「人権教育のための国連10年」と同和問題・・・・・「人権という普遍的文化」を創造するためには何が必要か  
【15】「子どもの権利条約」とその課題・・・・・一個の人格としての子どもとどのように向き合うか  
評価方法
論文形式による試験(テキストのみ持ち込み許可)
教科書
『現代社会と人権』阿部頼孝著、梓出版社 4,000円
参考図書
備考