徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    天然医薬品学

科目番号54700担当教員名橋本 敏弘単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
【授業概要】医薬品開発における天然物の重要性と多様性を理解するために,自然界由来のシーズ(医薬品の種)および抗生物質などに関する基本的知識と技能を修得する.生薬の薬効成分,天然由来医薬品の生合成経路(イソプレノイド経路;酢酸―マロン酸経路;シキミ酸経路;アミノ酸経路)ついて学習する。
【到達目標】代表的な天然有機化合物の構造上の特徴、生合成経路の基礎知識を習得する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】代表的なテルペノイドの生合成経路(イソプレノイド経路:メバロン酸経路)に理解する。講義と演習:講義は、教科書を用いて説明し、重要なポイントは板書を用いて説明する。毎回、講義の後に演習問題を数問解いてもらう。演習問題の模範解答を毎回渡し、確認してもらう。 
【2】代表的なテルペノイドの生合成経路(イソプレノイド経路:非メバロン酸経路)に理解する。  
【3】代表的なテルペノイドのテルペノイド系天然医薬品について、基原植物、化学構造および薬理作用を説明できる。  
【4】代表的サポニンおよび強心配糖体の構造を生合成経路を理解し、基原植物、化学構造および薬理作用を説明できる。  
【5】代表的なフェフェニルプロパノイドの生合成経路(シキミ酸経路)を理解する。  
【6】代表的フェニルプロパノイド類およびリグナン類の天然医薬品について、基原植物、化学構造および薬理作用を説明できる。  
【7】代表的ポリケチドの構造を生合成経路(酢酸―マロン酸経路)を理解する。  
【8】代表的なポリケチド系天然医薬品について、基原、化学構造および薬理作用を説明できる。  
【9】ポリケチド系天然医薬品であるテトラサイクリン系抗生物質の生合成、生理活性について理解する。  
【10】代表的フラボノイドの構造を生合成経路に基づいて理解し,フラボノイド系天然医薬品について学習する。  
【11】代表的なアルカロイドの生合成経路(アミノ酸経路)について理解する。  
【12】モルヒネ、コデイン、パパベリンなどアヘンアルカロイドの生合成経路について理解し、その薬効も学習する。  
【13】アトロピン、ヒヨスチアミン、コカインなどのトロパンアヘンアルカロイドの生合成経路について理解し、その薬効も学習する。  
【14】インドールアルカロイド、ビンブラスチン、エルゴメトリンの生合成経路について理解し、その薬効も学習する。  
【15】天然医薬品学に関するCBT問題および薬剤師国家試験による演習を行う。  
評価方法
中間試験,本試験、平常点、レポートを総合的に評価する。
教科書
「薬学生のための天然物化学」(廣川書店)
参考図書
日本薬学会編スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学 III.自然が生み出す薬物 (東京化学同人)
備考
天然医薬品学に関する要点集(課題問題)、CBT問題集(70問)、薬剤師国家試験問題集を渡し、解答してもらい、レポートとして提出。