徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    有機化学1

科目番号75317担当教員名吉田 昌裕単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次新カリ1年
授業概要
多重結合を含む有機化合物の性質と反応性を理解することで、有機化合物についての基礎的な知識(基本的な科学力)を修得する。
到達目標
1)アルケンの構造と性質について説明できる.
2)炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン,カルバニオン,ラジカル,カルベン)の構造と性質を説明できる.
3)反応の進行を,エネルギー図を用いて説明できる.
4)有機反応機構を電子の動きを示す矢印を用いて説明できる.
5)アルケンやアルキンへの求電子付加反応とMarkovnikov則について説明できる.
6)カルボカチオン中間体の構造とその安定性について説明できる.
7)共鳴の概念について説明できる.
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】アルケンの命名,C3(1)・基本事項講義と演習予習:教科書p75-76を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【2】順位則:E,Z命名法,C3(1)・有機化合物の立体構造講義と演習予習:教科書p78-82を熟読, 復習:課題1を解く.教科書範囲の設問を解く.
【3】有機反応の種類と反応機構,C3(1)・基本事項講義と演習予習:教科書p83-86を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【4】エチレンとHClの反応:電子の動き,C3(1)・基本事項講義と演習予習:教科書p87-190を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【5】反応エネルギー図と遷移状態,C3(1)・基本事項 講義と演習予習:教科書p91-94を熟読, 復習:課題2を解く.教科書範囲の設問を解く.
【6】アルケンへのHXの付加と配向性:Markovnikov則,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習,動画鑑賞予習:教科書p104-107を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【7】カルボカチオンの構造と安定性,アルケンへの水和反応とハロゲンの付加反応,C3(1)・基本事項,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習,動画鑑賞予習:教科書p107-113を熟読, 復習:課題3を解く.教科書範囲の設問を解く.
【8】アルケンの水素化反応と酸化反応,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:教科書p113-117を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【9】アルケンのヒドロホウ素化,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:ホウ素原子について復習しておく, 復習:課題4を解く.教科書範囲の設問を解く.
【10】共役ジエンの構造と反応性,Diels-Alder反応,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:教科書p119-124を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【11】アリル型カルボカチオンの安定性:共鳴理論,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:教科書p124-126を熟読, 復習:課題5を解く.教科書範囲の設問を解く.
【12】アルキンの命名法,アルキンの反応:H2,HX,X2付加反応,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:教科書p127-128を熟読, 復習:教科書範囲の設問を解く.
【13】アルキンの反応:水の付加反応,アセチリドアニオンの生成,C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:教科書p129-131を熟読, 復習:課題6を解く.教科書範囲の設問を解く.
【14】アルケンの反応:ラジカルの付加(逆Markovnikov型の生成物),C3(2)・アルケン・アルキン講義と演習予習:ラジカル化学種について勉強しておく(参考:教科書p117-119), 復習:教科書範囲の設問を解く.
【15】まとめ講義と演習,グループ学習各章末問題を解く.また,各講義で出題された問題を解いて,よく理解しておく.
評価方法
試験(演習試験等を行った場合も含む)
教科書
J.McMurry著,伊東,児玉訳『マクマリー有機化学概説 第6版』(東京化学同人,ISBN978-4-8079-0622-8)
参考図書
J.McMurry著,伊東,児玉,荻野,深澤,通訳『マクマリー有機化学 第8版』(東京化学同人,上巻:ISBN978-4-8079-0809-7,中巻:ISBN978-4-8079-0810-3,下巻:ISBN978-4-8079-0811-0)
S.Warrenほか著,野依,奥山,柴崎,檜山監訳『ウォーレン有機化学』(東京化学同人,上巻:ISBN978-4-8079-0568-3,下巻:ISBN978-4-8079-0569-0)
丸善HGS分子模型A型(学習用)またはC型(学生実習用)セット
備考
薬学教育モデル・コアカリキュラムC3(1)「化学物質の基本的性質」のうち,・基本事項、・有機化合物の立体構造、および(2)「有機化合物の基本骨格の構造と反応」のうち,・アルケン・アルキン、に対応。
(復習)試験前の復習として,教科書の章末問題も解いておくこと.講義終了後に配布する復習プリントを必ず解いて提出する.
本講義は、本講義前の基礎有機化学(1年前期)、本講義後の有機化学2(2年前期)の内容と関連する。
オフィスアワー:火曜日17:00〜18:00、木曜日17:00〜18:00
場所:21-0604