徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生理学

科目番号85276担当教員名池原 敏孝単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1
授業概要
人体の生理は、疾病(病気)の成り立ちを理解し、健康の保持・増進を図る上で、最も基礎となるものであり、また日常の健康の保持にも重要である。講義では人が何故健康に生きていけるのか、時として疾病に陥る場合には何が起きているのかを真剣に考えていく。調節系として神経系(中枢および末梢神経を含む)血液を介するホルモン系が調節を行って重要な働きを行っている心臓、胃、腸等の体のあらゆる臓器を身近なものとしてとらえ、理解を深める。
到達目標
まずこの講義学習後には、ヒトの各臓器の機能について十分に理解でき、さらにこれらを第3者(家族、友人、同級生あるいは一般人等)にやさしく説明できるようになる。あらゆる会合や討論(会)での内容を理解するため、積極的に問題、討論内容に向かい合い、質問することはもちろんのこと、逆の質問に対してもまごつくこともなくスムーズに答えることが出来るようになる。この講義だけでなく、他の多くの講義・実習等により正しく理解した知識や技能に基づいて各自が獲得した専門性や、人間生活向上の探究心を身につけ、その上資格や免許を取得し、家庭・地域・社会に大いに貢献しを豊かにできる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】人間は何故生きていられるのか?ホメオスターシスとはなにか。
初回はこのようなテーマで、生物および生理学的な知識を質疑応答にて答えさせる。
一斉講義形式 質疑応答【予習】人間はどうして生きていけるのだろうかについて発表できるように調べておく(20分)。【復習】今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【2】血液の作用、体液(1)血液の組成、赤血球、白血球、血小板、血液型について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】血液の作用について教科書(P.86-96)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【3】血液の作用、体液(2)血液凝固、免疫等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】体液について教科書(P.97-118)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【4】呼吸(1)呼吸器(肺)呼吸運動のしくみの構造、肺容量曲線の測定方法と原理等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】呼吸について教科書(P.122-127)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【5】呼吸(2)肺におけるガス交換、肺ー組織間の呼吸ガスの運搬方法、自律神経による調節機構、低酸素症等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】呼吸について教科書(P.129-145)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【6】循環と心臓の働き(1)心臓および血管の構造および刺激(興奮)伝導系、心電図の測定と分かること等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】心臓の働きについて教科書(P.148-158)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【7】循環と心臓の働き(2)血圧のしくみや高血圧の原因、毛細血管と組織間の物質移動のしくみ等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】心臓の働きについて教科書(P.158-175)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【8】食物の消化・吸収(1)口腔、食道、胃などの消化器の構造と消化作用、自律神経やホルモンによる調節機構等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】消化・吸収について教科書(P.178-183を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【9】食物の消化・吸収(2)小腸、大腸の構造と消化機構、自律神経やホルモンによる調節機構、排便機構等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】消化・吸収について教科書(P.183-189)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【10】尿の生成と排泄(1)腎臓の構造、尿の生成と排泄機構、一斉講義形式 質疑応答【予習】腎臓について教科書(P.196-200)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【11】尿の生成と排泄(2)栄養素、イオンおよび水分の再吸収機構、ホルモン等による調節機構、排尿機構等等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】腎臓の機能について教科書(P.200-204)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【12】体温調節のしくみ 体熱の産熱および放熱機構、これらの調節機構、セットポイント等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】体温調節機構について教科書(P.206-215)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【13】神経の働き 神経細胞の構造、情報伝達(活動電位)機構、中枢神経系・末梢神経系等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】神経の働きについて教科書(P.32-50)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【14】感覚 目、耳、舌、鼻等の特殊感覚や皮膚感覚のしくみ等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】感覚器について教科書(P.52-63)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
【15】筋肉の働き 骨格筋の構造、エネルギー代謝等等について講義する。一斉講義形式 質疑応答【予習】骨格筋の機能について教科書(P.656-78)を読んで要点を調べる(20分)今日の講義内容についてまとめておく(20分)
評価方法
筆記試験(90%)と平常点(10%)により総合的に評価する。平常点は、出席状況や講義中の態度、質問に対する応答等により評価する。
教科書
人体生理学の基礎 改定第2版(池原、勢井、田中編)(医学出版社)3,600円
参考図書
解剖生理学(人体の構造と機能)河田、三木編著(講談社サイエンティフィク)2600円
ギャノング生理学 岡田泰伸監訳 丸善出版 10000円
トートラ解剖学  小沢一史監訳 丸善 
備考
意欲を持って積極的に各講義の予習および復習は必ず行い、自分の知識とし、自身の健康の基本とする
オフィースタイム:毎週月曜日2時限目 14:50〜16:20