徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    教育原理

科目番号54893担当教員名武田 紘一単位2単位
科目群資格必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
〔授業概要〕
この授業では、○教育とは何か、○免許状の種別とその性格、○教育の必要性と人間形成の場、○教育に多大の影響を及ぼしてきた人たちの考え方や実践内容、○教育のねらい(目的・目標)、○学校教育の成立過程、○学校教育の内容(学習指導要領や教育課程)、○生徒指導、○教育方法の基本原理等について、現代教育の課題を踏まえながら、これらについての基礎理論を幅広く論述していく。同時に、主体的な学習態度も身につけるようにする。
到達目標
〔到達目標〕
○「教育」の語義や免許状の種別とその性格等について自分の言葉で説明できる。○新教育基本法や学校教育法における教育の目的・目標について、それらのポイントがいえる。○戦前・戦後の教育特性を比較できる。○主な教育思想家(実践家)の特徴(名前、国名、考え方、実践内容、著書など)を列挙できる。○教育課程の内容やその類型を記述できる。○現代学校教育の問題点を指摘できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテ−ションと講義: 「教育原理」の学びの意義や今後の授業のあり方、シラバス、評価方法、学習の仕方等について説明するとともに、免許状の種別についても述べる。 ・説明と講義 
 (座席指定の割り振り)
・今日の内容をきちんとノ−トに整理してお く。               (復習)
・第1章第1節の熟読。      (予習)   
【2】教育とは何か:「教育」の語義。人間の教育を個と文化と社会の関係から述べる。・講義と前回のノ−トの整理確認
・質疑応答
・ポイントのまとめ。       (復習)
・教育の意義を考える。      (復習)
【3】人間の発達:人間の誕生(ポルトマンの生理的早産説)、教育の必要性、発達と環境の関係(野生児)を説明する。・講義と「人間はどこまで動物か」(ポルトマン著)を紹介。・教育はいつから始まるのか、また教育しない場合の人間はどうなるかを考える。 (復習)
・特に第2章第3節の熟読。    (予習)
【4】教育の場:生涯学習社会の観点から学校教育、家庭教育、社会教育についてのそれぞれの特質を述べる。・講義
・指名による発表(前回の問 題)
・教育の連続性と人間形成について考える。                  (復習)
【5】教育の目的:教育基本法の目的・目標、学校教育法の目的・目標を説明する。 ・講義
・指名による発表(前回の問  題)。
・基本法、学法の主要部分を読む。
・新教育基本法の特徴をまとめる。 (復習)
・テキスト熟読(第3章第1節と該当箇所)。                 (予習)
【6】わが国の学校教育の歴史(1):「学制」の制定、国家主義教育体制の確立、大正デモクラシ−期の新教育運動(新学校の設立や八大教育主張など)の特徴を取り上げる。・講義
・前回の提示課題の指名発表。
・第3章第1節の特徴を指名。
・明治期の教育と大正期の教育の特徴を整理する。               (復習)
【7】わが国の学校教育の歴史(2): 戦後における新しい学校系統と義務教育の制度が戦前とどう違うかを比較する。  ・講義と質疑応答。
・前回の提示課題の指名発表。
・第3章第2節の熟読。      (予習)
【8】欧米の教育思想(1):コメニウス、ロック、ルソ−、ペスタロッチの思想の特徴を述べる。・講義
・思想家の主な著書と実践内容の紹介。
・各思想家の特徴(名前、国名、考え方、実践内容、著書など)をノ−トにまとめる。                    (復習)
【9】欧米の教育思想(2): フレ−ベル、コンドルセ、デュ−イらの思想の特徴を述べる。・講義
・思想家の主な著書と実践内容の紹介。
・各思想家の特徴(名前、国名、考え方、実践内容、著書など)をノ−トにまとめる。                    (復習)
【10】前回までの講義内容に関する質疑応答と関連内容の補足。・授業内容の理解の確認
・ミニテストの実施。
・ミニテストによる自己の理解度を知る
・曖昧な内容を確かなものにする。                      (復習)
【11】学習指導要領: 学習指導要領と教育内容の変遷過程並びに現在の教育内容について解説する。・講義
・ミニテストに関する質疑応 答と確認。(指名)
・学習指導要領の変遷過程をまとめる。    (復習・自己点検)
・第6章熟読。          (予習)
【12】教育課程:教育課程(カリキュラム)の意味、教育課程の一般的な類型を説明する。・講義
・学習指導要領と教育課程の 関係について指名発表。
・教科課程と教育課程の違いは何かを考え  る。
・現在の教育課程(小学校)のスコ−プを確実に把握する。          (復習)
・第8章の熟読。(ポイントの整理)                     (予習)
【13】生徒(児童)指導:生徒(児童)理解、生徒指導の領域と方法、最近の問題行動等を具体的に述べる。 ・講義
・いじめ、不登校等についての質疑応答。
・現在の学校教育の問題行動とその発生要因  をノ−トにまとめる。      (復習)
・課題を学ぶ。(プリント内容)  (予習)
【14】教育方法:実質陶冶と形式陶冶や教授と学習の違い、学習指導の基本原理、学習指導の形態を解説する。・講義
・これまでの学習内容を問題形式で課題として提示。(自作 のプリント配付)
・本質主義と児童中心主義の特性をまとめる。
・配付した課題に取り組む。    (復習)
【15】総括:授業内容の補足、理解不十分な内容の説明、課題として配付したプリントの解答や解説をする。・講義のまとめと補足。
・課題(プリント)の解説と質疑応答。
・これまで学んだテキスト内容を整理する。
・テキスト外の内容もきちんとまとめておく。                 (復習)
評価方法
試験、発表、平常点によって総合的に評価します。
教科書
松島鈞、志村鏡一郎、福田弘監修『現代学校教育論』日本文化科学社
参考図書
必要に応じて資料配布。
備考
授業では必ず予習(熟読)・復習(まとめ等)をしなければなりません。また、予習・復習についてはその都度指名し、発表・発言を求めます。