徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    毒性学（Toxicology）

科目番号00021担当教員名野地　裕美単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次24カリ4年
授業概要
　
生体内での代謝による化学物質の変化は、医薬品の薬理作用や有害作用の発現と密接に関連しており、特に重要である。本講義では、「B 社会と薬学」、「C 基礎薬学」及び「D 医療薬学」で学修した人の健康に影響を及ぼす化学物質に関連する基礎的な知識・技能をもとに、環境衛生の視点から、化学物質の代謝や代謝活性化のしくみを中心として化学物質の毒性発現のしくみについて学修するとともに、化学物質の適正な管理・使用と化学物質による健康被害に対する防止策を学修する。
到達目標
・ 人の健康の維持・増進のために、健康に影響を及ぼす化学物質について、関連する情報の収集・解析と評価に基づいて適正な管理・使用の必要性、保管・廃棄の方法を説明する。
・ 化学物質による健康被害について、被害状況の把握、社会的な影響や国際的な動向の解析と関連する規制・制度や関連法規の理解し、防止策を提案する。
・ 死因究明に関する社会的な影響、国際的な動向の解析、関連する規制・制度、及び関連法規を理解する。
・ 化学物質による健康被害に対する防止策の効果を検証する。 [DP5]
�｜亮�(理解) ��態度（関心・意欲） �� 思考・判断
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学物質の体内動態（１）
健康に影響を及ぼす化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【2】化学物質の体内動態（２）
健康に影響を及ぼす化学物質の酸化反応による代謝的活性化の反応機構を説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【3】化学物質の体内動態（３）
健康に影響を及ぼす化学物質の酸化反応による代謝的活性化の反応機構を説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【4】化学物質の体内動態（４）
健康に影響を及ぼす化学物質の還元反応・加水分解反応による代謝的活性化の反応機構を説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【5】化学物質の体内動態（５）
健康に影響を及ぼす化学物質の抱合反応による代謝的活性化の反応機構を説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【6】化学物質の体内動態（６）
健康に影響を及ぼす化学物質の抱合反応による代謝的活性化の反応機構を説明できる。		講義生物薬剤学、薬物動態学で学習した薬物の体内動態に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【7】化学物質の毒性（１）
代表的な発がん物質の代謝活性化の反応機構を説明できる。		講義課題プリント　90分
【8】化学物質の毒性（２）
代表的な発がん物質の代謝活性化のメカニズムと発がんに至る過程について説明できる。		講義課題プリント　90分
【9】化学物質の毒性（３）
肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。
重金属や活性酸素による障害を防ぐための生体防御因子について説明できる。		講義食品衛生学で学習した重金属、農薬による健康被害に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【10】化学物質の毒性（４）
PCB、ダイオキシンなどの有機塩素系化学物質による健康被害について説明できる。		講義環境衛生学で学習した有機塩素系化学物質による健康被害に関する事項を復習する。課題プリント　90分
【11】化学物質の毒性（５）
乱用薬物の健康および社会への影響について説明できる。		講義課題プリント　90分
【12】化学物質の毒性（６）
代表的な中毒原因物質の検出法と解毒処理法を説明できる。		講義課題プリント　90分
【13】化学物質の安全性評価と適正使用（１）
化学物質による健康被害や環境影響を防ぐための法的規制（化審法、化管法など）を説明できる。		講義課題プリント　90分
【14】化学物質の安全性評価と適正使用（２）
化学物質のリスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションについて説明でき、安全性を評価できる。		講義課題プリント　90分
【15】化学物質の安全評価と適正使用（３）
化学物質による健康被害に関する社会的な影響・国際的な動向を踏まえて、化学物質による健康被害に対する防止策を提案できる。		講義課題プリント　90分
評価方法
定期試験（80?90%）、授業態度およびレポート（評価を行いフィードバックする：10?20%）により評価する。
定期試験の解答解説、レポートに関する講評や解説は、必要に応じて講義、補講およびGoogle Classroomにてフィードバックする。
教科書
衛生薬学（改訂第4版）、南江堂、2023年、ISBN-978-4-524-40405-6
参考図書
コンパス衛生薬学 （改訂第3版3刷）、南江堂、2022年、ISBN-978-4-524-40371-4
予防薬学としての衛生薬学―健康と環境― 第4版、廣川書店、2022年、ISBN-978-4-567-47203-6
公衆衛生学がみえる、医療情報研究所編、メディクメディア、2022年、ISBN978-4-89632-858-5
備考
本科目に関連の強い項目
食品衛生学、環境衛生学、生物薬剤学、薬物動態学
対応カリキュラム学修目標
E-3-1-1), 2), 3), 4)　　　　　　　　　　　　　　　　　

DP配分
DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10
0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.5, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0
香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜10の合計が担当科目の単位数となる）。

担当教員：野地裕美
オフィスアワー：　金曜日15時-18時、それ以外にも適宜、学部棟15階衛生薬学講座
実務経験：
科目ナンバー：ADEH403L