徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物理薬剤学（Physical Pharmacy）

科目番号00047担当教員名石田　志朗単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次24カリ3年
授業概要
薬理作用のある化合物は製剤化されて初めて医薬品として使用可能となる。製剤学では、製剤化を行う上での基礎理論、製剤に使用する材料の性質、実際に使用されている製剤とその試験方法、薬物送達システム（DDS）について基礎的知識を習得する。物理薬剤学では、製剤化を行う上での基礎理論、製剤に使用する材料の性質、実際に使用されている製剤について学習する。反転講義を行うので、講義前に講義YouTubeを視聴すること。
到達目標
固形製剤、半固形製剤、液状製剤など、様々な製剤を作成するために必要な製剤材料の種類と物性と関連する基本的理論について説明する。製剤の調製に際して、薬物及び医薬品の安定性等を保証するための適切な方策について説明する。製剤の種類と特性、及び製剤の投与(適用)方法、保存方法等を理解するとともに、適切な調剤方法や、患者に説明すべき事項を説明する。（DP5）�｜亮�(理解)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション：物理薬剤学の講義の概要講義と解説物理化学の復習
【2】（１）製剤の性質　�仝之塑猯繊�粉体の性質について説明できる。粒子径の定義と測定方法、流動性や濡れ・吸湿性について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p14-28を読む
【3】（１）製剤の性質　�仝之塑猯繊Х訃修寮�質について説明できる。結晶（安定形および準安定形）や非晶質、無水物や水和物の性質、固体材料の溶解現象（溶解度、溶解平衡など）や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p28-35を読む
【4】（１）製剤の性質　�仝之塑猯繊Ц蚤虜猯舛陵浪鬚鳳洞舛魑擇椶弘�子（ｐHや温度など）について説明できる。固体材料の溶解度や溶解速度を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p35-43を読む
【5】（１）製剤の性質　��半固形・液状材料：流動性と変形（レオロジー）について説明できる。高分子の構造と高分子溶液の性質（粘度など）について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p54-68を読む
【6】（１）製剤の性質　�Ｊ�散系材料：界面の性質（界面張力、分配平衡、吸着など）や代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。代表的な分散系（分子集合体、コロイド、乳剤、懸濁剤など）を列挙し、その性質について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p74-89を読む
【7】（１）製剤の性質　�Ｊ�散系材料：分散した粒子の安定性と分離現象（沈降など）について説明できる。分散安定性を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p90-101を読む
【8】（１）製剤の性質　�ぬ�物及び製剤材料の物性：製剤分野で汎用される高分子の構造を理解し、その物性について説明できる。薬物の安定性（反応速度、複合反応など）や安定性に影響を及ぼす因子（ｐH、温度など）について説明できる。薬物の安定性を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p106-124を読む
【9】（１）製剤の性質　計算演習�　Ю什浤悗濃藩僂気譴詭�物の物性（沈降速度、粒子径、比表面積、粉体粒度、粉体の充填性、かさ密度・タップ密度、溶解速度）を数式を用いて計算することができる。グループワーク、解説講義と質疑演習問題を講義までに解く
【10】（１）製剤の性質　計算演習�◆Ю什浤悗濃藩僂気譴詭�物の物性（放出速度、安定度定数、粘度、高分子の分子量、吸着と表面張力、混合系のHLB）を数式を用いて計算することができる。グループワーク、解説講義と質疑演習問題を講義までに解く
【11】（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤：製剤化の概要と意義について説明できる。日本薬局方の意義と構成について説明できる。日本薬局方の「通則」、「生薬総論」について説明できる。経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p128-141を読む
【12】（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤：製剤化の概要と意義について説明できる。日本薬局方の意義と構成について説明できる。「製剤総則」について説明できる。経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p142-163を読む
【13】（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤：製剤化の概要と意義について説明できる。注射剤により投与する製剤の種類とその特性について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p163-177を読む
【14】（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤：製剤化の概要と意義について説明できる。透析に用いる製剤の種類とその特性について説明できる。粘膜に適用する製剤（点眼剤、吸入剤）などの種類と特性について説明できる。等張化の計算。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p177-198を読む
【15】（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤：その他の製剤（生薬関連製剤）の種類とその特性について説明できる。確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p199-201を読む
評価方法
定期試験（50%）、確認テスト・演習（50%）により評価する。確認テスト・演習の解説は講義中に行い、グーグルクラスルームにも掲載する。再試験では、試験の成績のみで評価する。
教科書
教科書：製剤化のサイエンス（改訂11版）、寺田勝英、高山幸三編集、ネオメディカル、2022年ISBN978-4-904634-35-6
参考図書
製剤学（改訂7版）、山本昌、岡本浩一、尾関哲也　編集、南江堂、2017年、ISBN978-524-40347-0
備考
本科目に関連の強い項目

対応カリキュラム学修目標
D-5-1-1), 2)　D-5-2-1)　　　　　　　　　　　　　　　　

DP配分
DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10
0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.5, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0
香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜10の合計が担当科目の単位数となる）。

担当教員：石田志朗
オフィスアワー：木曜日17時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟5階製剤学講座
実務経験：なし
科目ナンバー：ADPI304L