徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    微生物学(Microbiology)

科目番号00082担当教員名小林 隆信単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次24カリ2年
授業概要
細菌細胞の構造,増殖機構,エネルギー産生,遺伝子伝達現象,更には細菌を軸としてウイルスや真菌との共通性及び特殊性などの微生物学全般について学修する。微生物は人類の歴史において,様々な有用物質の生産に役立ち,環境維持を含め,地球環境を創り出してきたが,ある種の微生物はヒトなどに疾患をもたらす病原性微生物として進化し,その戦いは今日も続いている。本講義により病原体のヒト生体内環境への適応や増殖・複製の理解につなげ,真核生物の生命活動への影響,すなわち感染症の発症とその予防・治療を学修するための基盤を形成する。
到達目標
微生物の基本構造とその機能,特に細菌は細胞構造の異なるグラム陽性菌と陰性菌に分けられること,細菌の分裂・増殖機構,細菌の急速な進化の機構など基本的知識を習得する。また,感染症の原因となる病原体(ウイルス,細菌,真菌)について理解する[DP5]。(知識)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】原核生物,真核生物およびウイルスの特徴を学ぶ。細菌の分類や性質,構造と増殖機構について学ぶ。講義予習:第1編,第2編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【2】細菌の異化作用と同化作用,遺伝子伝達について学ぶ。感染の成立,日和見感染と院内感染,薬剤耐性菌および薬剤耐性化機構について学ぶ。講義と演習予習:第2編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【3】グラム陽性球菌,グラム陰性桿菌について学ぶ。講義予習:第4編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【4】グラム陰性球菌,グラム陰性桿菌,グラム陰性らせん菌について学ぶ。講義予習:第4編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【5】グラム陽性球菌,グラム陽性桿菌,グラム陰性球菌,グラム陰性桿菌,グラム陰性らせん菌,抗酸菌について学ぶ。講義と演習予習:第4編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【6】スピロヘータ,マイコプラズマ,リケッチア,クラミジアについて学ぶ。講義と演習予習:第4編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【7】ウイルスの構造,分類,および増殖機構について学ぶ。講義予習:第5編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【8】DNAウイルス(ボックスウイルス科,ヘルペスウイルス科等)について学ぶ。講義予習:第6編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【9】DNAウイルス(パピローマウイルス科,ポリオーマウイルス科等)について学ぶ。講義と演習予習:第6編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【10】RNAウイルス(オルソミクソウイルス科,パラミクソウイルス科等)について学ぶ。講義予習:第6編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【11】RNAウイルス(ピコルナウイルス科,カリシウイルス科等)について学ぶ。講義予習:第6編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【12】RNAウイルス(コロナウイルス科,レトロウイルス科等)について概説できる。肝炎ウイルス,遅発性ウイルス感染症とプリオン病について学ぶ。講義と演習予習:第6編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【13】真菌について学ぶ。講義予習:第7編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容を振り返る(90分)
【14】原虫,蠕虫について学ぶ。講義と演習予習:第8編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
【15】滅菌,消毒および殺菌,静菌の概念を学ぶ。主な滅菌法および消毒法について学ぶ。現代における感染症の特徴,感染症法における感染症とその分類,予防接種の意義と方法について学ぶ。講義と演習予習:第9編を読んで理解する(90分) 復習:授業内容および演習を振り返る(90分)
評価方法
定期試験(90%),受講態度・小テスト(10%)により評価する。定期試験,小テストの解答・解説等はグーグルクラスルームを使用してフィートバックする。
教科書
シンプル微生物学(第6版)小熊惠二ほか編集,南江堂,2018年,ISBN978-4-524-25483-5
参考図書
微生物学(改訂第8版) 今井康之・増澤俊幸編集 南江堂 2021年 ISBN978-4-524-40378-3,薬学生のための微生物学と感染症の薬物治療学 増澤俊幸 羊土社 2022年 ISBN978-4-7581-0945-1
備考
本科目に関連の強い項目
C-6

対応カリキュラム学修目標
C-6-3-1), 2), 3), 4)                 

DP配分
DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10
0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.5, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0
香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき,当該科目の単位数を按分(DP1〜10の合計が担当科目の単位数となる)。

担当教員:小林隆信
オフィスアワー:木曜日16:00-18:00,生体防御学講座
実務経験:なし
授業には教科書必携で出席して下さい。
科目ナンバー:ADBL208L