徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    化学・生薬学実習(Practice in Chemistry and Pharmacognosy)

科目番号00088担当教員名代田 修単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次24カリ2年
授業概要
薬学において基盤となる化学,有機化学について、実習を通じて学ぶ。漢方薬(漢方処方)を構成する生薬の外部形態、内部形態、並びに薬用植物の形態を観察することで生薬・薬用植物鑑定の基礎を養う。また、実際の漢方処方湯剤・軟膏剤の調製を体験する。そして、日本薬局方収載生薬の確認試験、純度試験、定量試験について実際に行って知識を習得する。さらに、生薬からの成分の分離・精製を通じてクロマトグラフ法の原理・手法を学ぶ。
到達目標
薬学において基盤となる化学について、有機化学験を通じて学ぶ。有機化学実験では、基本となる操作法・精製法を身につけた後、医薬品を化学構造から理解するために、官能基の検出法、化学合成法について実習する[DP3, DP4, DP5, DP8]。(知識・理解・技能・態度)
代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。(理解・判断)植物の主な内部形態について説明できる。(知識・理解)生薬の同定と品質評価法について概説できる。(理解・思考)日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について説明できる。(知識・理解)代表的な生薬を鑑別できる。(知識・判断)代表的な生薬の確認試験を説明できる。(知識・理解)代表的な生薬の純度試験を説明できる。(知識・理解)天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。(知識・思考・技能)漢方の特徴について概説できる。(理解・思考)[DP3, DP4, DP5, DP8]
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】(1-2)一般的注意・実習講義講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【2】(3-4)基本操作:溶媒の性質講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【3】(5-8)基本操作:抽出分離講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【4】(9-10)基本操作:再結晶,融点測定講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【5】(11-12)基本操作:蒸留,TLC分析講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【6】(13-16)アスピリン合成講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【7】(17-20)官能基の検出講義,実験,演習教科書を予め読む。実験結果に基づき,レポートを作成
【8】(21-22)日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【9】(23-24)生薬の外部形態、内部形態:生薬標本の観察、粉末生薬の鏡検実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【10】(25-26)繁用漢方薬の体験1:汎用される漢方薬の調製、試飲実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【11】(27-28)繁用漢方薬の体験2:紫雲膏の調製実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【12】(29)薬用植物園見学:代表的な薬用植物の観察実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【13】(30-33)生薬の確認試験:薄層クロマトグラフィーなどを用いた代表的な生薬の確認試験実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【14】(34-37)生薬から指標成分の分離精製:天然物質の代表的な抽出法、分離精製法実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【15】(38-39)生薬の成分定量:液体クロマトグラフィー用いた代表的な生薬の成分定量実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【16】(40)定量解析:成分定量の解析実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【17】(41)生薬の純度試験:代表的な生薬の純度試験実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【18】(42)精油定量:生薬の精油定量実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
【19】(43)実習の概評、器具の点検・収納等実習講義および実験・実習ノートのまとめ、およびレポート作成(90分程度)
評価方法
出席状況・単独もしくは少人数グループで行う各実験への取り組み態度・各実験操作での技術習得状況(20%)、項目毎のレポート(30%)、口頭試問・筆記試験(50%)により評価する。定期試験・テスト等の講評や解説を,学生ポータルサイトへのお知らせ,グーグルクラスルームや掲示板等でフィードバックする.
教科書
「化学実習テキスト」、「生薬学実習書」
参考図書
「有機分析」、百瀬勉著、廣川書店、ISBN-9784567253239;「第十八改正日本薬局方 名称データベース」、国立医薬品食品衛生研究所、
https://jpdb.nihs.go.jp/jp/Default.aspx
備考
本科目に関連の強い項目

対応カリキュラム学修目標
C-5-1-1)

DP配分
DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10
0.0, 0.0, 0.3, 0.4, 0.4, 0.0, 0.0, 0.4, 0.0, 0.0
香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1〜10の合計が担当科目の単位数となる)。

担当教員:授業計画(1〜20)は藤島、江角、(21〜43)は代田、兼目が担当する。
オフィスアワー:木曜日15時?16時、薬学研究棟4階、薬化学講座:藤島
月曜日-金曜日の5限目、香川薬学研究棟3階生薬・天然物化学講座:代田
実務経験:
科目ナンバー:ADPP202P