徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    公衆衛生学Public Health

科目番号11968担当教員名橋本 文子単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1年
授業概要
授業概要:健康およびその成立条件について人々の暮らしを取り巻く環境や保健・医療・福祉の動向および制度の視点から総合的に理解し、組織された地域社会の努力を通して疾病を予防し健康の保持増進をはかる知識と技術を学ぶ。また、根拠に基づいた看護を実践するために、健康および疾病の集団的症状を把握しその要因や条件を包括的に探る疫学の基礎を学ぶ。
到達目標
1.【知識・理解】公衆衛生および疫学の主要な概念および意義を理解し、基本的統計や健康指標について説明できる。
2.【知識・理解】環境の現状や課題、環境と健康・生活との関連について説明できる。
3.【知識・理解】公衆衛生及び医療の主要な関連法規・制度や政策について説明できる。
4.【関心・意欲】地域の公衆衛生活動について調べ、健康増進をはかる社会的営為について話し合いをするなどの学修活動に取り組める。
5.【思考・判断】公衆衛生活動における健康を支援するために今後の看護職に求められる役割や責任について考察できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】公衆衛生の理念・概念:健康/環境/予防 /プライマリ・ヘルス・ケア/ヘルスプロモーション一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の1章~3章を通読して専門用語をノートに整理する。
復習:学習内容と時事的な公衆衛生的課題をノートに整理する。
【2】公衆衛生の対象および地域・社会を捉える方法:生活/健康の社会的決定要因/地域社会の文化・慣習/保健・医療・福祉の制度法規一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の精読、時事的な公衆衛生的課題をノートに整理する。
復習:出身地の保健所や市町村保健センターにおける公衆衛生・保健活動についてレポートにする。
【3】保健・医療・福祉に関する基本的統計および健康指標:人口統計/疾病構造/健康指標と使い方一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の該当範囲を精読し、専門用語をノートに整理する。
復習:保健統計の収集方法を実際に検索してノートに整理する。
【4】保健・医療・福祉に関する基本的統計および健康指標:人口統計/疾病構造/健康指標と使い方/集団を比較する方法講義、提示された課題に対してグループディスカッション準備および事後学習は各1時間程度である。予習:グループディスカッションに使用するための出身地に関連する保健統計データをノートに整理する。
復習:グループディスカッションをもとに保健統計データを追加しノートに整理する。
【5】疫学:健康障害と相対リスク/寄与危険/集団寄与危険割合一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の該当範囲を精読し、専門用語をノートに整理する。
復習:復習プリント問題を解く。
【6】疫学研究方法と活用方法:コホート研究/症例対照研究/因果関係の推定一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の該当範囲を精読し、専門用語をノートに整理する。
復習:復習プリント問題を解く。
【7】予防とスクリーニング検査:検査の要件/検査の指標(感度・特異度・陽性反応的中度)/評価(ROC曲線・バイアス一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の該当範囲を精読し、専門用語をノートに整理する。
復習:復習プリント問題を解く。
【8】公衆衛生活動のPDCAサイクルと疫学の寄与講義、グループディスカッション準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の精読、時事的な公衆衛生的課題をノートに整理する。
復習:グループディスカッションをもとに公衆衛生上の課題と疫学の関連をレポートにする。
【9】保健医療福祉における協働の実際:地域の資源や様々なグループ・組織/関連機関や多職種と連携・協働/障害者の生活を支えるシステム一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の精読および保健医療福祉に関連する社会資源を調べてノートに整理する。
復習:保健医療福祉に関連する社会資源の概要をノートに整理する。
【10】公衆衛生および医療の主要な関連法規/地域保健法/感染症法/健康増進法/医療法一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の精読および関連法規を調べてノートに整理する。
復習:予習に追加して関連法規の概要をノートに整理する。
【11】社会保険の種類:医療保険/年金保険/介護保険一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の精読および関連法規を調べてノートに整理する。
復習:予習に追加して関連法規の概要をノートに整理する。
【12】医療計画における行政機関の公衆衛生活動:行政機関の特徴/国・地方自治体/保健所・市町村保健センター保健活動講義、グループディスカッション準備および事後学習は各1時間程度である。予習:保健活動に関する課題レポートを見直し、見出した学習課題をノートに整理する。
復習:学習課題に、さらに調べた内容を加筆する。
【13】保健・医療・福祉における課題の動向と対策:生活習慣病(がん)/感染症/難病等一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:生活習慣病対策の実際を調べてノートに整理する。
復習:予習ノートに生活習慣病対策における公衆衛生上の課題を加筆する。
【14】生活環境の保全:環境と健康・生活との関連/健康を支援するために環境に働きかけていく必要性一斉講義形式 準備および事後学習は各1時間程度である。予習:教科書の該当範囲を精読し、専門用語をノートに整理する。
復習:生活環境における公衆衛生上の課題をノートに整理する。
【15】公衆衛生活動における看護職の役割:地域社会の変化および保健・医療・福祉の動向を踏まえた今後の課題と方向性講義、提示された課題に対してグループディスカッション準備および事後学習は各1時間程度である。予習:公衆衛生活動における看護職の役割について考察しノートに整理する。
復習:グループディスカッションでの学びを追加して課題レポートを作成する。
評価方法
筆記試験(80%)、レポート(20%)をもとに評価する。試験およびレポートの解説・講評をGoogleクラスルームでフィードバックする。
教科書
平野かよ子他編「ナーシング・グラフィカ健康支援と社会保障②公衆衛生」(メディカ出版)
参考図書
『国民衛生の動向(厚生の指標:臨時増刊)』厚生統計協会(毎年9月頃に改訂版がでる)
備考
①【オフィスアワー】毎週(水)16:30~18:00 3号館11階橋本研究室
②【科目ナンバー】DBBC101L

③【実務経験】1982年~1999年 徳島県保健所保健師
日頃から健康にかかわる社会情勢の動向に関心を持ち、新聞やテレビ報道等で自己学習することを期待する。