徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    健康管理概論Introduction to Health Management

科目番号12074担当教員名橋本 文子単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次4年
授業概要
保健師は公衆衛生看護を基盤とした専門職として、対象集団全体の健康レベルやQOLを向上させることを目指す。病気や障害が、社会環境や自然環境との関係のなかで生じていることを理解するとともに、健康問題を人々の生活の問題と捉え、健康増進や疾病予防の考え方やその取り組みについて学ぶ。公衆衛生看護実習における学習課題(地域診断)を基にデータを加えたり整理して分析をすすめ、保健事業計画策定のプロセスを学ぶ。
到達目標
1.【知識・理解】疫学の概念や健康指標の活用方法を理解し、事例をもとに地域の環境要因や健康指標を記述することができる。
2.【関心・意欲】地域診断にかかる統計データを調べたり、実習地域のデータと比較して、グループ内で発表するなどの学習活動に取り組める。
3.【技能・表現】立案した保健事業の根拠と必要性について説明、記述することができる。
4.【思考・判断】地域診断に基づく保健事業計画の優先順位や実現可能性についてグループ内でお互いに教えあい活動ができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】公衆衛生看護学実習で得られた学習課題と公衆衛生看護の基盤となる理論を統合する(その1)。キーワードは、社会と健康、環境と健康:公衆衛生と予防医学(一次・二次・三次予防)プライマリヘルスケア、ヘルスプロモーション、プリシード・プロシードモデル講義および一部演習準備および事後学習は各1時間程度である。既習科目(公衆衛生学、公衆衛生看護学概論、保健医療福祉行政概論等)と実習後に得られた学習課題を関連づけてノートに整理する。地域診断に役立つウェブサイトを検索し、ノートに自己学習する。
【2】公衆衛生看護学実習で得られた学習課題と公衆衛生看護の基盤となる理論を統合する(その2)。キーワードは、健康、疾病、保健行動に関わる理論および統計資料:人口動態統計、人口静態統計、患者調査、国民生活基礎調査講義および一部演習準備および事後学習は各1時間程度である。既習科目(公衆衛生学、公衆衛生看護学概論、保健医療福祉行政概論等)と実習後に得られた学習課題を関連づけてノートに整理する。地域診断に役立つウェブサイトを検索し、ノートに自己学習する。
【3】公衆衛生看護学実習で得られた学習課題と公衆衛生看護の基盤となる理論を統合する(その3)。キーワードは、健康状態・疾病の測定と評価:疫学の概念、疫学指標とバイアスの制御、疫学の方法講義および一部演習準備および事後学習は各1時間程度である。既習科目(公衆衛生学、公衆衛生看護学概論、保健医療福祉行政概論等)と実習後に得られた学習課題を関連づけてノートに整理する。地域診断に役立つウェブサイトを検索し、ノートに自己学習する。
【4】公衆衛生看護学実習で得られた学習課題と公衆衛生看護の基盤となる理論を統合する(その4)。キーワードは、健康状態・疾病の測定と評価:スクリーニング、根拠に基づいた保健対策講義および一部演習準備および事後学習は各1時間程度である。既習科目(公衆衛生学、公衆衛生看護学概論、保健医療福祉行政概論等)と実習後に得られた学習課題を関連づけてノートに整理する。地域診断に役立つウェブサイトを検索し、ノートに自己学習する。
【5】エビデンスに基づく保健事業の立案(その1)キーワードは、生活習慣病の予防対策(がん検診)講義およびグループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。地域診断のプロセス(健康、疾病、保健行動に関わる情報収集の方法と分析)を復習し、実習時の課題として作成した保健事業計案を加筆修正する。
【6】エビデンスに基づく保健事業の立案(その2)キーワードは、生活習慣病の予防対策(特定健診・特定保健指導)講義およびグループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。グループワークとおして、保健事業計案をさらにブラシュアップして、プレゼンテーション資料を作成する。
【7】保健事業計画案のプレゼンテーション:立案した保健事業の根拠と必要性について説明し、グループワークでは、保健事業計画の優先順位や実現可能性についてディスカッションする。プレゼンテーションおよびグループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。プレゼンテーション資料をブラシュアップして保健事業計画レポートにまとめる。
【8】保健事業計画案のプレゼンテーション:立案した保健事業の根拠と必要性について説明し、グループワークでは、保健事業計画の優先順位や実現可能性についてディスカッションする。プレゼンテーションおよびグループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。プレゼンテーション資料をブラシュアップして保健事業計画レポートにまとめる。
評価方法
レポート20%、グループワーク10%、定期試験70%で総合的に評価する。レポート・定期試験に対する講評は、個別面接によりフィードバックする。
教科書
既習科目(公衆衛生学や公衆衛生看護学概論および援助論等)で使用したテキスト
参考図書
『国民衛生の動向』(厚生労働統計協会)
備考
【オフィスアワー】毎週(水)16:30〜18:00 3号館11階橋本研究室

【実務経験】1982年〜1999年 徳島県保健所保健師