徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    家族看護論 Family Nursing

科目番号12258担当教員名平岡 峰子単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年次
授業概要
現代において、家族は核家族、高齢者のみの世帯、一人世帯など多様化している。家族は、心身ともに健康であるよう努力するが、その支援する過程において大きな負担や困難感を感じたり、時には危機的な状況に陥ることもある。看護者として、個人とその家族のとらえ方と関係性を理解しながら、そのような家族をできる限り心身ともに健康な状況になるよう、看護者としてどのように援助・ケアしていくか、また、家族支援における家族とのコミュニケーション方法について教授する。コミュニケーション理論・システム理論・家族療法など心理学的要素を含めたアセスメント能力や支援する技術を教授する。
到達目標
1.知識(理解):「家族」のとらえ方を理解するとともに、社会のなかのいろいろなコミュニティにおける「家族」と家族のなかの個人「家族成員」を理解する。2.態度(関心・意欲):「家族」と「家族成員」にはそれぞれ、考え方や価値観があることを理解するとともに、人間ひとりひとりを尊重し対応できるよう、演習のなかで身につける。3.技能(表現):「家族」と「家族成員」のもつ力(エンパワメント・セルフケア能力)を学び、それを引き出す看護者としてのアセスメントや介入技術を身につける。家族とのコミュニケーション方法を理解するとともに、実践できるよう身につける。4.思考・判断:「家族」の発達段階の特徴とそれぞれの段階における課題を知り、その人らしく、また家族として健康に生活できるよう、看護者として考えるアセスメント能力・思考力を身につける。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】講義の概要(シラバス確認)ガイダンス、Ⅰ.家族看護とは  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク【予習】《レポート①》自分の考える「家族」についての作文(400字)、第1章熟読(60分)
【2】Ⅱ.1)家族看護の対象理解①(家族とは・家族構造)  2)家族とのコミュニケーションの基礎① コミュニケーション技法 (担当:平岡)一斉講義、グループワーク【予習】《レポート②》第1回授業後の「家族」について考えたことの作文(800字)、第2章熟読【復習】授業後の自己学習(60分)
【3】Ⅱ.1)家族看護の対象理解②(家族機能と家族の課題)   2)家族とのコミュニケーションの基礎②コミュニケーション技法  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク【予習】《レポート③》「自分のコミュニケーションの分析」についての作文(800字)【復習】授業後の自己学習(60分)
【4】Ⅲ.1)家族看護の理論と介入方法①(家族を理解・把握するための理論)  2)家族とのコミュニケーションの基礎③コミュニケーション技法  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク【予習】《レポート④》家族看護に関する理論について、第3章熟読【復習】授業後の自己学習(60分)
【5】Ⅲ.1)家族看護の理論と介入方法②(家族に変化をもたらすための介入)  2)家族とのコミュニケーションの基礎④(事例展開)  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク【予習】理論についての自己学習【復習】《レポート⑤》第1~6回授業の復習とまとめ(60分)
【6】《小児看護①》家族が発達していく過程と課題、乳児をもつ家族への援助「初めての赤ちゃんを育てる:家族との生活」  (担当:古川)一斉講義、DVD視聴、グループワーク【予習】教科書第5章の該当する箇所を熟読【復習】授業後の自己学習、レポートあり(60分)
【7】《小児看護②》被虐待児と家族への看護  (担当:古川)一斉講義、演習【予習】小児看護学概論の教科書で該当する箇所を熟読【復習】授業後の自己学習(60分)
【8】《小児看護③》終末期にある子どもと家族への看護  (担当:古川)一斉講義、演習【予習】小児看護学概論の教科書で該当する箇所を熟読【復習】授業後の自己学習(60分)
【9】《精神看護①》精神疾患患者と家族の特徴、精神疾患患者とその家族の思い  (担当:田村)一斉講義、演習【予習】精神疾患患者家族の特徴および精神疾患をもつ家族の思いについて自己学習【復習】授業の復習とまとめ(60分)
【10】《精神看護②》高齢の患者の家族ケア  (担当:田村)一斉講義、演習【予習】高齢者の特徴、高齢者の介護を行う家族の思い、高齢者の介護を行う家族への看護について自己学習【復習】授業の復習とまとめ(60分)
【11】《精神看護③》精神疾患のある患者の家族への看護 (担当:田村) 一斉講義、演習【予習】事例を基に家族看護の具体的な援助について自己学習【復習】授業の復習とまとめ(60分)
【12】Ⅳ.家族看護展開の方法①(家族看護過程、事例の展開) (担当:平岡)一斉講義、グループワーク(ロールプレイ)【予習】第4章熟読【復習】授業後の自己学習(60分)
【13】Ⅳ.家族看護展開の方法②(家族アセスメントモデル・介入モデル)、事例の展開  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク(ロールプレイ)【予習】《レポート⑥》事例についてアセスメントし仮説を立てる【復習】授業後の自己学習(60分)
【14】Ⅳ.家族看護展開の方法③(事例の展開)  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク(ロールプレイ)【予習】事例展開に関係するモデル、理論、コミュニケーション技術を復習し授業にはいる【復習】授業後の自己学習(60分)
【15】講義のまとめ  (担当:平岡)一斉講義、グループワーク、全体ディスカッション【予習】事例展開に関係するモデル、理論、コミュニケーション技術を復習し授業にはいる【復習】授業後の自己学習(60分)
評価方法
定期試験70%、レポート・演習30%から総合評価、Google Classroomでフィードバック
教科書
家族看護学(系統看護学講座・別巻):上別府圭子、医学書院
参考図書
ファミリーナーシングプラクティスー家族看護の理論と実践ー:森山美知子、医学書院、他その都度紹介
備考
《古川》①オフィスアワー:木曜日15時30分~17時、8F古川研究室②実務経験:昭和62年4月~平成22年3月徳島大学病院看護師、《田村》①オフィスアワー:木曜日16時30分~18時、9階田村研究室②実務経験:平成15年4月~平成28年3月徳島大学病院看護師、《平岡》①オフィスアワー:水曜日13:00~15:00、8F平岡研究室②実務経験:昭和59年~平成3年小松島赤十字病院(現徳島赤十字病院)看護師、平成9年~令和2年徳島大学病院看護師(平成19年~看護師長)           【クラスコード】74zpimo