徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    看護倫理学

科目番号12296担当教員名南川 貴子単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
看護職の使命、役割と責務を果たすために倫理観に基づく看護実践できる素地を養うため、基本的人権の擁護と守秘義務、価値観の多様性、インフォームドコンセント、倫理理論、倫理原則、思考法ならびに看護職の法的義務と位置づけ(保健師助産師看護師法)、生命倫理、医療倫理、臨床倫理等の関連領域の倫理の変遷、看護における倫理規範・原則や指針(ヘルシンキ宣言、ベルモントレポート、ニュルンベルク要綱、リスボン宣言、世界人権宣言等)、個人情報保護法について概説する。また、人権を尊重、看護を取り巻く倫理的問題とそれを解決する思考法(Jonsenらの4分割表など)と調整法について概説する。以上を踏まえ臨地実習で遭遇することの多い倫理的事例を考察し、発表を通して倫理観性を培う。さらに医療の進歩に伴う倫理的課題の動向と生涯にわたって自己研鑽する姿勢を養う。
到達目標
1.知識(理解):看護職の使命、役割、機能を果たすための倫理観、価値観の多様性、基本的人権の尊重と守秘義務、インフォームドコンセント、倫理理論、倫理原則(自律、善行、無害、正義)、思考法、看護職の法的位置づけ、生命倫理、医療倫理、臨床倫理等の変遷、看護の倫理規範・原則や指針(ヘルシンキ宣言、ベルモントレポート、ニュルンベル綱領、リスボン宣言、世界人権宣言等)、個人情報の保護と取り扱いについて説明できる。
2.態度・関心:看護職としての使命感のもと看護を取り巻く倫理的問題とその気づき、生涯にわたる自己研鑽の必要性を説明できる。
3.思考・判断:看護を取り巻く倫理的問題に対応する思考法を基に、調整方法を説明できる。
4.技能(表現):看護実践場面で遭遇した倫理的問題が潜む事例を考察して発表し、自己の倫理感性を育てることができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション、看護者の使命、役割機能と責務、倫理と道徳、法律との違い、専門職と職業倫理、基本的人権の擁護、守秘義務、価値観の多様性、インフォームドコンセント 講義・ミニレポート作成教科書等で講義内容の予習、教科書・資料を用いて復習 各60分
【2】倫理理論(徳の倫理、目的論、義務論)生命倫理、医療倫理、関連領域の倫理の歴史的変遷(ヘルシンキ宣言、ベルモントレポート、ニュンベル綱領、リスボン宣言、世界人権宣言等)、個人情報の取り扱い 講義・DVD視聴・ミニレポート作成教科書等で倫理理論、倫理の歴史的変遷、個人情報の取り扱いについて予習・資料を用いて復習 各60分
【3】看護職の法的位置づけと看護における倫理規範・指針(保健師助産師看護師法、看護者の倫理綱領)、倫理原則(自律、善行、無害、正義)講義・DVD視聴・ミニレポート作成教科書等で看護職の法的位置づけ・倫理規範・指針及び倫理原則についての予習・資料を用いて復習 各60分
【4】「看護職の倫理綱領」講義・ミニレポート作成教科書等で看護職の倫理綱領についての予習・復習 各60分
【5】「看護職の倫理綱領」、看護実践における倫理的問題の気づきと対応、倫理事例の提示講義、ミニレポート作成、反転授業講義内容の復習と「倫理事例について」のレポート作成120分
【6】看護実践における倫理事例の分析・検討 反転授業、グループワークレポート内容の資料収集45分、プレゼンテーションの準備60分
【7】看護実践における倫理事例の分析・検討反転授業、グループワーク、プレゼンテーション、ルーブリック評価復習・発表準備 90分
【8】プレゼンテーション、まとめ発表、講義、ルーブリック評価復習 90分
評価方法
評価方法 筆記試験60%、ミニレポート30%、グループワーク10%、グーグルクラスルーム等でフィードバックする。
教科書
小西恵美子:看護学テキストNiCE 看護倫理改訂第3版 よい看護・よい看護師への道しるべ
手島恵監修:2023年度版、看護者の基本的責務、定義・概念、/基本法/倫理、日本看護協会出版会、2023
参考図書
日本看護協会編:看護記録および診療情報の取り扱いに関する指針、日本看護協会出版会、
日本看護倫理学会、臨床倫理ガイドライン検討委員会:看護倫理ガイドライン、看護の科学社
ダニエルF7・チャンブリス/浅野祐子訳:ケアの向こう側 看護師が直面する道徳的・倫理的矛盾、日本看護協会出版会
備考
科目コード:DBCC201L
南川:オフィスアワー木曜日15:00〜17:00
 1988年〜1993年 徳島大学医学部附属病院看護師、
 1993年〜1996年 東京大学医学部附属病院看護師、
 1996年〜1999年 徳島大学医学部附属病院看護師、
 1999年〜2001年 徳島大学医療技術短期大学部助手、
 2001年〜2013年徳島大学医学部保健学科看護学専攻助手・助教、
 2013年〜2022年徳島大学大学院医歯薬学研究部研究部准教授