徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎量子物理学

科目番号00273担当教員名國本 崇単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3,4年
授業概要
量子力学は現代物理学の基礎理論の一つであり,我々の生活を見渡しても,半導体に代表される電子部品や新たな機能材料のみならず,蛍光灯や白熱球といったものまでもが,きわめて量子的な現象の上に成り立っている.本講義では,量子力学が築かれた過程の現象を解説する。難しい数式を極力使わずに、ミクロの世界で見られる、二重性と不確定性関係という量子力学の概念を学んでいく。
到達目標
1. 量子性が現れる現象とそれが見いだされる空間スケールを知り、具体的な値として示すことができるようになる。
2. 粒子性と波動性の概念を知り、光電効果などの現象を式で扱いエネルギーや波長の計算が出来るようになる。
3. 前期量子論の範囲で水素原子の構造が計算できるようになる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ガイダンス/ミクロの世界講義教科書の該当ページの予習
【2】物質と電気の原子的性質I(原子と分子の発見) 講義教科書の該当ページの予習
【3】物質と電気の原子的性質I(電気素量と電子の発見) 講義教科書の該当ページの予習
【4】原子の構造I(放射線の発見とα散乱)講義教科書の該当ページの予習
【5】原子の構造II(原子模型)講義教科書の該当ページの予習
演習問題をレポート提出
【6】光の粒子発見I(熱とは何であるか) 講義教科書の該当ページの予習
【7】光の粒子発見II(エネルギー量子の発見)講義教科書の該当ページの予習
【8】光の粒子発見III(光電効果)講義教科書の該当ページの予習
【9】光の粒子発見IV(光は粒子か?)講義教科書の該当ページの予習
演習問題をレポート提出
【10】電子と波I(真の原子の構造は?)講義教科書の該当ページの予習
【11】電子と波II (ボーアの量子論)講義教科書の該当ページの予習
【12】電子と波III(ドブロイ波)講義教科書の該当ページの予習
演習問題をレポート提出
【13】シュレーディンガーの波動力学講義教科書の該当ページの予習
【14】トンネル効果講義教科書の該当ページの予習
【15】水素原子, 原子の殻構造講義教科書の該当ページの予習
評価方法
レポートと期末試験
教科書
わかりやすい量子力学入門原子の世界の謎を解く 高田健次郎(丸善)2003
参考図書
履修者に合わせて、講義中に指示
備考
レポートの有無に関わらず、章末の演習問題を必ず解くこと。
教科書は極めて基礎的な部分しか記述されていない。図書館で関連の参考書を読むことを推奨する。